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多摩川駅周辺の古墳を巡る 昼さんぽコース

#大田区#庭園・公園#レトロ建物探訪
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コース概要

多摩川下流の東京都側、世田谷区~大田区にかけては、「江原台古墳群」と呼ばれる、古代の豪族が作ったとされる立派な古墳群が確認されています。今回はそのうち大田区内、「田園調布古墳群」と呼ばれる古墳を歩いて巡ります。高台からの多摩川の眺めは最高です!是非歩いてみてください。

【所要時間:約2時間】
【お勧めの曜日:月曜以外】
【お勧めの時期:いつでも!】

古墳のひみつ 見かた・楽しみかたがわかる本 古代遺跡めぐり超入門
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SCHEDULE

コース詳細

10:30 | B:古墳の上に創建された多摩川浅間神社

鎌倉時代の文治年間(1185-90年)創建。都内唯一の、社殿の上に社殿が乗った「浅間造り」の神社。北条政子がこの地を訪れた際に亀甲山へ登ってみると富士山が鮮やかに見えたため、本家の浅間神社に手を合わせて夫の武運を祈ったとのこと。それがきっかけで多摩川浅間神社の歴史が始まり現在に至る。急坂の参道を登りきると朱の浅間造りの拝殿が待ち構える。

神社が建っているのは実は「浅間神社古墳」の頂上。全長約60m、5世紀末~6世紀前半に築かれた前方後円墳で、後円部分に社殿が建っていることになる。多摩川が一望できる見晴らし台に立つと、国分寺崖線の上の、更に大きな古墳の上に建っているのがよく分かる。多摩川を渡る電車を見るのも楽しい。

古墳時代の豪族の視点=北条政子の視点=ゴジラの上陸を待ち構える視点。

急坂の参道を登り始めます。古墳を登っているのと同義なんですね。
多摩川浅間神社の境内に至る参道の途中にある「白糸の滝」
浅間造りが良く分かる一枚。拝殿の上にもう一つ社殿が乗っています。
北条政子も眺めたかもしれない多摩川の景色。向こう岸は武蔵小杉のタワマン群。
実は映画「シン・ゴジラ」の聖地。神社には対ゴジラ戦「タバ作戦」の指揮所が置かれました。自販機にはゴジラ関連の宣伝が。
夏の御朱印。素敵です。
住所東京都大田区田園調布1丁目55−12 Googleマップ
TEL03-3721-4050
営業時間御朱印授与:10時~16時
定休日なし

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10:50 | C:現在は碑が残るのみ 扇塚古墳跡

古墳跡。現在、古墳の墳丘はマンション建設に際し取り壊されてしまっており、古墳の形・大きさはわからなくなっており、マンションの脇に石碑が残るのみ。調査により、土壙が3基発見。そこから内行花文鏡・素文鏡・鉄剣・やりがんな・鉄鏃・小玉・土師器高坏が出土しており、その内容から、4世紀初頭に築かれた、都内最古の古墳と推定されている。
すぐ横には、急勾配でなかなか味のある坂「富士見坂」が通っている。ここで土が盛り上がっていたのかなあ、などと古墳の形を想像しながら登ってみよう。

坂フリークとしては、なかなか面白い坂に出会えたことを感謝!

高低差15m,平均斜度5度のなかなか急な坂。坂上に「下り坂 12%」の標識がありますよ。
塚が残っている。
「伏見内福稲荷社参道」と読める石碑も建っています。
相当な勾配ですが頑張って登りましょう!
住所東京都大田区田園調布1-12-1 Googleマップ

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11:05 | D:稲荷社と同化 鵜木大塚古墳

直径27m、高さ6mの円墳。古墳時代に造られた、荏原古墳群のうち最も東側にある古墳。現在その南側には稲荷社が造られている。調査しても埋蔵品も出てこず、古墳についても稲荷社についても詳しい歴史はわかっていない。この一帯の地名「雪谷大塚」の由来となっている。

古墳自体の丸みに沿って階段を作っている雰囲気です。

神社かつ古墳の入口。うっそうとした木々に覆われています。
神社に参拝すると自然に古墳に登ることにもなります。
地域の方にちゃんと祀られている感じのお狐様。少々、顔がイカツい。夜見たら怖いかも。
お社。お狐様のお顔がありません。どきり。
外から見ると、こんもりとした杜に見えます。これ丸ごとが円墳なんですね。
住所東京都大田区雪谷大塚町14番13号 Googleマップ

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11:35 | E:教会となった円墳 西岡47号墳

江原台古墳群の古墳には、いくつか「西岡〇号墳」と名付けられた古墳がある。これらは、大田区立郷土博物館の元館長でもあった、考古学者・地理学者の西岡秀雄が発掘・調査したものだそう。ここ西岡47号墳は、カトリック田園調布教会が昭和30(1955)年に現在の聖堂を建てた時に改変されたもの。今回の散歩中、ちょうど12時を迎えたところで「ガラーン、ゴローン」と美しい鐘の音が響いているなあ、と気づいた。

古墳跡という高台にあることを活かし、田園調布一帯を優しく見守る教会となっていました。

教会の外塀に沿っていくと、古墳の丸みに沿ってぐるりと回り込む感じで歩けます。
教会入口
教会をあとにし多摩川に向かって階段を下った、と思ったら、すぐに上り階段へ。次の古墳群へのアプローチなのでしょう。
住所東京都大田区田園調布3-43-1付近 Googleマップ

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11:45 | F:多摩川台公園 宝莱山古墳と多くの小古墳を見学

武蔵野台地の上、国分寺崖線に位置する区立公園内であり、多摩川を見下ろせる眺望が素晴らしい。更に、公園内には、亀甲山古墳と宝萊山古墳の2つの大型前方後円墳が向かい合い、その間に8基からなる小古墳群がある。
宝萊山古墳は、全長約97m、前方部の高さ8m、後円部の高さ11m、後円部径52mの大きさ。出土品から4世紀前半に造られたと考えられ、関東地方でも最古の前方後円墳であり、多摩川流域で最初に出現した首長の墓。前方と後円のくびれ部分に登ることができる、貴重な古墳。
小さな古墳群は、6世紀~7世紀に造られ、刀・耳飾りなどの装身具・土器などが多く発見されている。すぐ横を通っただけでは「ちょっと盛られた土?(ごめんなさい)」という印象。

ここまできちんと保存されている古墳群を間近でみられるなんて、非常に貴重な機会だなと感謝しきりです。

公園入口
単なる丘登りではありませんよ。宝萊山古墳に登るのです。
前方部分と後円部分の「くびれ」のあたりを歩くことができます。
古墳全景。左が前方部分、右が後円部分
虹橋を渡って、小古墳群を見に行きましょう。
これ、小さいですが古墳です。
小古墳の横には遊歩道が設けられていて、散策することができます。
古墳群全体図
住所東京都大田区田園調布4丁目4−1 Googleマップ

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12:05 | G:多摩川台公園古墳展示室で江原台古墳群をお勉強

世田谷区~大田区にまたがる江原台古墳群のうち、田園調布古墳群で発掘された出土品のレプリカを展示している。内部にある、前方後円墳の後円部を再現した大きな展示が大迫力で驚かされる。江原台古墳群の古墳のことのみならず、全国の有名な古墳との大きさの比較・歴史なども詳しく展示されており面白い。

夏に訪れると、冷房が効いていて非常に心地よいです。ちょっとした休憩にも是非!

入口
古墳の後円部をイメージした大模型が迫力!中に入れますのでどうぞ。
公園内の2大古墳、亀甲山古墳と宝萊山古墳で見つかった出土品のレプリカも展示されています。
先ほど訪問した浅間神社古墳から出土した出土品のレプリカまで!
さすがの亀甲山古墳も、仁徳天皇料に比べてしまうと小さめですねえ。
住所東京都大田区田園調布1丁目63−1 Googleマップ
TEL03-3721-1951
営業時間9時~16時半(入室は16時まで)
定休日月曜日・年末年始
入室料無料

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12:20 | H:都内最大級を誇る 亀甲山古墳

国指定史跡。全長107mを誇る、都内最大級の前方後円墳。4世紀後半に築かれたとされ、先ほど見た宝萊山古墳と同様、多摩川流域の首長の墓と考えられている。横からみた形が亀の姿に似たため「亀甲山古墳」と名付けられた。宝萊山古墳のように上に登ることはできないが、すぐ横には高台があり、多摩川を広く眺めることができる。

古墳時代の豪族たちと同じ眺めを見ていたと思うと、感慨深いですね!

亀甲山古墳全景。左が前方部、右が後円部。
看板もあります。
古墳横の高台から多摩川を望む。
高台を反対側に降りると目の前に多摩川駅が見えます。
住所東京都大田区田園調布一丁目63番1号 Googleマップ

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お散歩案内人プロフィール
街歩きを愛する夫婦

東京下町生まれの夫と、東京在住20年を超える妻。デート代節約のため散歩デートを繰り返すうちに、いつの間に街歩きマニアに。東京23区の散歩コース紹介サイト「明日どこいく?」運営。実際に歩いて作成した散歩コースは100以上。特に好きなジャンルは、御朱印・商店街・建築・庭園・食べ歩き。東京シティガイド検定ゴールドバッジ保有。

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