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荻窪で登録有形文化財の建築を5つ見学 荻窪昼さんぽコース

#紅葉#庭園・公園#レトロ建物探訪#杉並区#カフェ・お茶
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コース概要

荻窪駅からスタートし、5つの登録有形文化財の建物を巡るコース。道中では大田原公園にも立ち寄り、日本庭園の紅葉も楽しみます。建物はどれも昭和初期~中期の住宅・下宿の傑作ぞろい。是非歩いてみてください。

登録有形文化財(建造物)とは何か説明しよう。聞きたまえ。

--文化庁HPより引用--

平成8年10月1日に施行された文化財保護法の一部を改正する法律によって,保存及び活用についての措置が特に必要とされる文化財建造物を,文部科学大臣が文化財登録原簿に登録する「文化財登録制度」が導入されました。
この登録制度は,近年の国土開発や都市計画の進展,生活様式の変化等により,社会的評価を受けるまもなく消滅の危機に晒されている多種多様かつ大量の近代等の文化財建造物を後世に幅広く継承していくために作られたものです

(引用してるだけじゃん。駄目だこりゃ。)

つまりは比較的近代の建物を守るために、国宝・重要文化財よりも基準がゆるい代わりに、改修への制約も低くして、現役で使ってもらいつつ補助もしよう、ということね。

あとポイントは「指定」ではなく「登録」って点。基準を満たす建物があればどんどん登録してくださいね~という思想が根底にあります。

【所要時間:約3時間】
【お勧めの曜日:月、木、金、土、日】

SCHEDULE

コース詳細

11:10 | B:文化財①:昭和初期の高級下宿 西郊ロッヂング・旅館西郊本館

読み方は「せいこう」。荻窪の高級下宿屋として1935(昭和10)年に本館が竣工、1938(昭和13)年に新館を増設し歴史がスタート。本館、新館ともに登録有形文化財。現在でも賃貸アパートおよび旅館として営業中。特に個性的なのは新館で、丸みをおびた形状は、創始者の方が水道会社に勤めた経歴から出来たのだとか。

独特な形状のレトロ建物に「西郊ロッヂング」の金文字が映えます。
昭和初期の全部屋洋室の下宿屋、当時利用した学生さんは裕福な家庭のご子息なのでしょうね。羨ましい。

本館は旅館なので、誰でも泊まることができます。

特徴的な丸みを帯びた形状の別館。歴史を感じすぎるテクスチャです。
側面には蔦が生えます。
現在は旅館をやっている「本館」の入口
本館の玄関前。松が見事です。
住所〒167-0051 東京都杉並区荻窪3丁目38−9 Googleマップ
TEL03-3391-0606
定休日年末年始

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11:30 | C:太田黒公園で日本庭園散歩

入口からは壮大なイチョウ並木が続き、その奥には日本庭園がある。紅葉の季節には夜間ライトアップも行われる、杉並区を代表する結構スゴい公園。庭園は中央に池がある回遊式庭園で、どこの大名屋敷かと思ったら、音楽評論家、大田黒元雄氏の自邸を整備したものとのこと。

紅葉の時期はもちろん素晴らしいのだが、普段の時期でも素敵な景色があり、観る公園として楽しめる。是非訪れてほしい。

ベストシーズンは11月末から12月頭です!

公園入口から続くイチョウ並木。これが私邸だったなんて羨ましすぎる。
訪問した11月10日には少しづつ色づき始めていた
モミジがいい色になっていますねぇ。
住所杉並区荻窪3丁目33−12 Googleマップ
TEL03-3398-5814
営業時間9時~17時(入園は16時30分迄)
夜間ライトアップ期間(11/末~12/初)は、
午前9時から午後8時(入園は7時45分まで)
定休日年末年始

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11:50 | D:文化財②:公園内、旧大田黒家住宅洋館で玉虫色の壁紙を楽しむ

太田黒公園の一角にある登録有形文化財。旧太田黒家の住宅の「はなれ」。1933(昭和8)年竣工。現在では大田黒公園記念館として、1階内部が一般へ無料公開されている。外観はピンク色で可愛らしい見た目。内観のリビングも素晴らしく、格子状のリビングの壁が玉虫色に輝いている。下に写真を用意したものの、現物がより美しいので、是非直接見てほしい。

リビングの暖炉周りは白眉。センスが良すぎる。

住所杉並区荻窪3丁目33−12 Googleマップ
TEL03-3398-5814
営業時間9時~17時(入園は16時30分迄)
夜間ライトアップ期間(11/末~12/初)は、
午前9時から午後8時(入園は7時45分まで)
定休日年末年始

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12:00 | E:文化財③吉村順三のモダニズム住宅 渡邉家住宅

太田黒公園入口近くにある民家。吉村順三設計の1959(昭和34)年竣工の木造平屋。戦後モダニズム住宅の秀作とされ、登録有形文化財となった。伝統的な(立派な)日本家屋では装飾が多く用いられ、それが「良い」とされていたがシンプルイズベストの考えなのがモダニズム。前川國男や前川配下で働いていた丹下健三をイメージすると良いと思う。

現役で住まわれていて立派な生垣で周囲を囲んでいらっしゃいます。ご迷惑にならないように、そーっと隙間から見える範囲で見学してください。

引用:https://bunka.nii.ac.jp/heritage/43967/_209106/43967_209106513235958838476_900.jpg
住所杉並区荻窪四丁目252-1 Googleマップ

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12:10 | F:文化財④:幻戯山房で近代数寄屋建築を堪能

読み方は「げんぎさんぼう」。KADOKAWAの創始者、角川源義氏の邸宅。1955(昭和30)年竣工。近代数寄屋建築の好例とされ、登録有形文化財となった。源義氏は俳人としても有名だったため、お茶にも理解があったのかもしれない。現在では角川家から杉並区に寄贈され、句会等を催せる詩歌室や茶室を利用することができる。

訪問時にも近所のマダームたちが集まって詩歌室を利用していました。

向かって左側が茶室。
庭に面して大きなガラスが張られており、開放感がある。
庭もご立派。
住所東京都杉並区荻窪3丁目14−22 Googleマップ
TEL03-6795-6855
営業時間午前9時から午後5時
定休日水曜日、年末年始

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12:30 | G:カフェ ア・ビアントで淡路島産もちもちナポリタンを頂く

最近10周年を迎えた、自家焙煎珈琲豆カフェ。どちらかというと喫茶店といったほうがしっくりくる店内では、落ち着いた雰囲気のもとでコーヒーを楽しむことができる。皆さんに食べて欲しいのはナポリタン。淡路島より特別に取寄せたオリジナルのパスタはもっちもち。見た目は給食に出てきた極太麵、でも触感は弾力たっぷり。コーヒーは深煎りの「ノワール」をチョイス。器がとにかく美しく、見た目で楽しめる。味ももちろんしっかりとした煎りたてのビター。大変おいしゅうございました。

ちなみにマスターはXのHIDEさんの大ファン。1992年の東京ドームライブに行かれたそう。おそらく私と同世代で同じ期間応援してきた同志。

ビルの一階に落ち着いた空間がある。
喫茶店といえばナポリタン。もっちもっちもち。
宣材写真ではありません。筆者がスマホで撮ったものです。と言いたくなるほど美しい器。
住所杉並区荻窪5丁目10−21 Googleマップ
TEL03-3392-6023
営業時間11:00~23:00 
※コロナによる時間変更有
定休日火曜日、水曜日

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13:30 | H:文化財⑤:昭和初期の洋館住宅 古宇田家住宅

1927(昭和2)年竣工。ぱっと見「郊外のちょっと変わった一軒家」にしか見えないが、もうすぐ築100年のヴィンテージ。当時の一般民家、かつ洋風建築、かつ意匠を凝らしているという点が非常貴重で登録有形文化財となった。

現在でも住まわれているようで、メンテンナンスもばっちり。屋根に多少のヴィンテージ感はあるものの、全体的に物凄く綺麗。建物への愛がひしひしと感じられます。

位置をよく調べておかないとスルーしてしまいそうな位、メンテンナンスの行き届いた、綺麗なお宅でした。

住所杉並区南荻窪3丁目16−9 Googleマップ

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お散歩案内人プロフィール
街歩きを愛する夫婦

東京下町生まれの夫と、東京在住20年を超える妻。デート代節約のため散歩デートを繰り返すうちに、いつの間に街歩きマニアに。東京23区の散歩コース紹介サイト「明日どこいく?」運営。実際に歩いて作成した散歩コースは100以上。特に好きなジャンルは、御朱印・商店街・建築・庭園・食べ歩き。東京シティガイド検定ゴールドバッジ保有。

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