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人形町の銅板葺き看板建築を巡る 昼さんぽコース

#御朱印#レトロ建物探訪#中央区
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銅板葺き看板建築とは?

看板建築とは、鉄筋コンクリート造で建てるだけの資力がない中小規模クラスの商店によって関東大震災後に数多く建設された、かつての伝統的な町屋に代わる洋風の外観を持った店舗併用の都市型住居である。

そのほとんどは木造で建物の前面に衝立を置いたような看板を兼ねた外壁を持ち、その壁面があたかもキャンバスであるかのように自由な造形がなされている。看板建築という名称は後の研究者がつけたもので、震災後の大正末期頃には「街路建築」という用語が使われていた。
(Wikipediaより)

看板建築の中でも銅板で全面を装飾された建物に絞って今回は見ていきます。

コース概要

人形町駅の周辺にある、銅板葺きの看板建築を7カ所巡ります。建築当時のままの豆腐屋さんが営む建物、足袋屋さんの跡を継いで営むお洒落フレンチ、現役で民家として使われている建物など、生き様はそれぞれ。デザインを楽しみつつ歴史も想像しながら歩いてみましょう。

【所要時間:約2.5時間】
【お勧めの曜日:いつでもOK】
【お勧めの時期:いつでもOK】

Bitly
SCHEDULE

コース詳細

13:35 | B:日本橋堀留町1-6-7 二連看板建築

「看板建築」が2件並ぶ。右側が今回お目当ての銅葺き。おそらくはまだ民家(?)として使われている。左はモルタルの装飾で焼肉屋さんとして現役稼働中。

右の銅葺きの建物は上部の装飾が面白い。良く見ると最上部には渦巻き模様が施されており、そこから真下へ垂れ下がる意匠も面白い。

右の建物はおそらくは1階部分が改装されてしまっていますが、2階部分だけでも充分楽しめます。

見た目は異なるが、右も左も看板建築
渦巻き模様が素敵
横から見ると、表面部分だけが装飾されていることが分かる
住所中央区日本橋堀留町1丁目6−7 Googleマップ

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13:45 | C:日本橋人形町2-6-10 フレンチ 伊勢利

以前は足袋屋さんだった所で、現在は素敵なフレンチレストランを営んでいる。築80年以上だそう。1階と比べて2階が若干後ろに下がっているのが特徴で、1階と2階の間には瓦の装飾がされていてお洒落。銅葺きの2階は長方形を基調とし、レンガをイメージしたデザイン。

2階、窓の上の大きなアール(曲線)が魅力的です。

現在は超絶お洒落なフランス料理店が営んでいる。おそらくは足袋屋の屋号を引き継いだのか。
1階と2階のギャップも良いです。
窓の上のアールが面白いです。
住所中央区日本橋人形町2丁目6−10 Googleマップ

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13:55 | D:日本橋人形町2-6-10 昭和4年の建物 高柳豆腐店

現役の豆腐屋さん。「いつの建物ですか?」とお聞きしたところ「昭和4年」の回答を頂く。築90年以上となる計算。銅葺きされている面積が多く、保存状態も非常によい。看板建築で3階建ての場合、3階部分の屋根が低い事も多いが、この建物は3階もしっかりと空間が確保されている。意匠上の特徴は、2階の窓左右にある鱗上の6角形のデザイン。中央が長方形のデザインに対し良いアクセントとなっている。

今回訪問した建物の中では唯一、建築当時から現在まで同じお店が営んでいるケースかと思います。

1階は豆腐屋さん。間口はせまくとも、意外と奥に長い事が分かる。
抜群の存在感
トレードマークの六角形
住所中央区日本橋人形町1丁目8−10 Googleマップ

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14:00 | E:日本橋人形町1-16-1 三角庇の建物

高柳豆腐店のすぐ近く、一見すると通り過ぎてしまいそうな建物だが、これも立派な銅板葺き看板建築。現在では2階の一部だけが銅葺きが残存している。注目のポイントは窓の上の三角形をした庇(ひさし)。このデザインは珍しい。また、窓の左右に付けられた茶色い部分の周辺も良く見て欲しい。当時の細かな仕事が良く残っている。

この建物、まだまだ使えそうなので、1階にテナントが入るのに期待!

2階部分に銅板が残る
特徴的な三角形
住所中央区日本橋人形町1丁目16−1 Googleマップ

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14:10 | F:日本橋蛎殻町2-2-3 Gallery Gen-so-ka

人形町通り沿い。画廊さんのため目線は1階に行きがちな所だが、是非2階を見て欲しい。ここにも立派な銅葺き看板建築がある。お勧めポイントは2階の手摺。見た目から、作られた当時のまま残されていると推察。当時はここから通りを眺めたのでしょうか。

ギャラリーがにぎやかなため、銅板を見逃しそうになった
2階ベランダ?の手摺がいいです
住所中央区日本橋蛎殻町2丁目2−3 Googleマップ

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14:20 | G:日本橋蛎殻町1-38-4 二連銅葺き

銅葺きが二軒が続いており非常に珍しい。右の建物は間口が比較的広く銅葺きの面積が狭いため、元々看板建築ではなく普通の住居だったのかもしれない。一方で左の建物は典型的な看板建築。2階部分がしっかりと銅板で覆われており、素晴らしい出来栄え。意匠的には、右は六角形、左は菱形をモチーフとしたデザインが特徴的。

右の建物は元々2.5階建てだったものを2階部分だけ改築した???想像が膨らみます。

銅葺きが2軒並ぶ姿は圧巻
右の建物は六角形のデザイン
左の建物は菱形が面白い
住所中央区日本橋蛎殻町1丁目38−4 Googleマップ

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14:35 | H:日本橋小網町13-4 三連看板建築

看板建築が3軒が並んでいる珍しい例。うち銅板葺きなのは右端の1軒。意匠の特徴は、2階窓の上部についた半円形の模様と、窓下部の長方形の模様。銅板も窓の上下のみ菱形を基調としたデザインにしてあり、シンプルな仕掛けでお洒落さを実現している。また、一番左の建物は窓枠が当時のものと思われるものが付いており、味があって良い。

これだけ土地があれば、まとめてビルを建てる話もあったでしょうが、良く今まで残してくれていると思います。

屋根を基準に考えるなら1つの建物、そこに3店舗&住宅が入っている
窓の上下のデザインがCute
横から見ると典型的な看板建築です
住所中央区日本橋小網町13−4 Googleマップ

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14:40 | I:折角来たのでお参り 東京一のパワースポット 小網神社

1466年創建。当時、この地域で疫病が流行る中、海上で網にかかった稲穂を持った網師を祀るよう夢でお告げを聞き、この漁師を小網稲荷大明神とし祀った。すると、たちまち疫病が治まったとされている。「小網」という地名は、この神社の名前にちなむもの。

この神社については、とにかく「強運」の逸話が多い。関東大震災の折、社殿は壊れたがご神体は無事だったとか、第二次世界大戦でもこの神社は空襲に遭わなかったとか、氏子の出征兵士は全員生還したなど。現代でも、この「強運厄除け」のご利益にあずかろうと平日から沢山の参拝者が訪れる。

平日昼の行列の長さでは間違いなく都内1番です
立派な横綱
住所中央区日本橋小網町16-23  Googleマップ
TEL03-3668-1080
営業時間午前9時から午後5時

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Bitly
お散歩案内人プロフィール
街歩きを愛する夫婦

東京下町生まれの夫と、東京在住20年を超える妻。デート代節約のため散歩デートを繰り返すうちに、いつの間に街歩きマニアに。東京23区の散歩コース紹介サイト「明日どこいく?」運営。実際に歩いて作成した散歩コースは100以上。特に好きなジャンルは、御朱印・商店街・建築・庭園・食べ歩き。東京シティガイド検定ゴールドバッジ保有。

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