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神保町~お茶の水の歴史的建造物を歩いて巡る 昼さんぽコース

#レトロ建物探訪#カフェ・お茶#千代田区
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コース概要

神保町~お茶の水界隈は、第二次世界大戦の戦禍を逃れた建物が多く、歴史的に貴重な建造物が多く残っています。古書店街・アールデコの意匠で有名なホテルや正教会の大聖堂などを巡り、最後は老舗飲食店のレトロ建築に見学するコースを作りました。是非歩いてみてください。

【所要時間:約3時間】
【お勧めの曜日:土】

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コース詳細

11:45 | B:神田古書店街で個性が光る建築物を見学

明治以降、この界隈に多くの大学が立地するにつれ、古書店や出版会社・文房具店もこの地に多く創業。現在では、神田古書店連盟に加盟している古書店だけでも130店あり、その数は、都内の古書の約三分の一が集約しているとも言われている。今回は、古書店街にある書店・文具店のうち、創業が古く、戦前からの建築物を受け継いでいる店舗をご紹介。

文学、建築、美術、武道、洋書、料理など、あらゆるジャンルの古書が揃っています。掘り出し物を探しつつ、建築物巡りというのも楽しいですよ。

矢口書店:大正7年創業。現在の建物は昭和9年竣工。店舗ごとに特徴的な装飾を施す、いわゆる看板建築の建物。
一誠堂書店:明治36年創業。現社屋は昭和6年竣工。当時は古書業界では唯一の高層ビル。深緑色の装飾材がお洒落。
文房堂:明治20年創業の画材店。本社ビルは大正12年竣工。現在、建物は建替えらえ、ファサードの一面だけが保存されている。
靖国通り沿いにずらり並ぶ古書店。建物は新しいが創業は明治期からの書店も多い
住所<矢口書店>東京都千代田区神田神保町2丁目5−1 Googleマップ
TEL03-3261-5708
営業時間10時30分~18時30分
定休日なし

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12:00 | C:昭和レトロ感漂うさぼうる2で絶品ナポリタンを食す

昭和30年創業の老舗喫茶。神保町駅のすぐ裏手、「さぼうる」「さぼうる2」と店舗が二つ並ぶ。「さぼうる」はドリンクや軽食の提供が中心。6色あるキラキラのクリームソーダやフレッシュジュースが人気。今回は、お腹がペコペコだったので、カフェレストラン「さぼうる2」を訪問し、看板メニューのナポリタンを注文。味は甘~いケチャップが効いていて、昔ながらのナポリタンっていう印象。具材は玉ねぎとベーコン、ソーセージ、マッシュルームがこれまたたっぷり。昭和で時が止まったようなお店の雰囲気も相まって、大満足のランチだった。

「ボリューム満点」という前評判は聞いていたものの、本当に山盛りの量だったのでびっくりしました。大盛りを頼んでいたら食べきれなかったかも。

「さぼうる」と共に行列必至の店舗。ランチ後だったので、たまたま行列が途切れただけです。
このボリュームを見よ!山がこぼれないように注意しながら頂こう。
テキパキとお店の人が働く店内。古いJ-POPが流れていたのも印象的。
昭和感あふれる店内。お客さんの3分の2以上は、ナポリタンを注文していた印象です。
住所東京都千代田区神田神保町1丁目11 Googleマップ
TEL03-3291-8404
営業時間11時00分~19時00分
定休日日曜

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12:45 | D:内部の美しさにうっとり 学士会館

「学士会」とは、旧帝国大学出身者の親睦と知識交流を目的とした会のこと。昭和3年、現在の学士会館を建設。当時では極めて珍しい、耐震・耐火の鉄骨鉄筋コンクリート造りで強固なものだった。太平洋戦争で会館屋上に高射機関銃陣地を設置したり、終戦後は連合国軍総司令部(GHQ)に接収されて閉館、高級将校の宿舎や将校倶楽部として使用されていたが昭和31年に返還と、激動の時代も駆け抜けた。

建設推進の中心は、当時東大建築学科のボスであった佐野利器。設計者はその弟子であった高橋貞太郎。外観はあっさりとしながら、内装はロマネスク調ともゴシック調とも言われる美しい装飾が施されている。その装飾の美しさはドラマのロケでも使用されるほど。201号室宴会場は、ドラマ「半沢直樹」(2013)の最終回、大和田常務(香川照之)が半沢直樹(堺雅人)に土下座をさせられる名場面で登場。運が良ければ見学できる可能性もある。希望される場合は必ずフロントにご相談を。

学士会館HPでは、Googleマップのストリートビューで内部見学もできるのでお勧めですよ。

学士会館HPはこちら

右の4階建てが旧館(昭和3年建造)、左後方が増築された新館(昭和12年)
フロント。天井の装飾はアールデコ調の幾何学模様。この場所は新館と旧館の継ぎ目でもあります。
赤いじゅうたんが続く美しい廊下。特別な日に訪れたい場所ですね。
鋲で留めた人造石が張られた十二角形の柱。天井の装飾も贅沢な造りです。
格式ある雰囲気の正面玄関。
正面玄関の外回り、半円アーチも美しい。左右にある大灯篭は、戦地中の金属供出で失ったものを復元したそうです。
住所東京都千代田区神田錦町3-28  Googleマップ
TEL03-3292-5936
営業時間1Fの見学はいつでも
定休日なし

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13:05 | E:堅牢な建物に色鮮やかのステンドグラス カトリック神田教会

カトリック神田教会は、明治7年に創建された東京のカトリック教会の中でも有数の歴史を持つ教会。現在の建物は、昭和3年に完成した3代目。2代目の建物が関東大震災で倒壊してしまっており、これ以上地震での倒壊を繰り返すまい!と鉄筋コンクリート造とされたそう。そのおかげか、大戦での空襲でも耐えた。側壁にそれぞれ7枚のステンドグラスをがはめられている。色合いが全て異なるのが特徴的で、光が入ると教会内が大変美しく輝く。

内部の様子は写真撮影NGでしたが、ステンドグラスの美しさは必見ですよ!

HPはこちら

大空襲でも耐えた堅牢な建築物
教会横側から見ると、ステンドグラスの精巧さに驚かされる
引用:カトリック神田教会HP
住所東京都千代田区西神田1-1-12 Googleマップ
TEL03-3291-0861
拝観可能な時間10時00分~16時00分
定休日月曜
拝観献金なし

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13:25 | F:アールデコの美しさが散りばめられた山の上ホテルを見学

昭和10年竣工。アメリカの建築家ヴォーリズによる設計。もともとは、ホテルではなく「佐藤新興生活館」として建設。太平洋戦争中は帝国海軍に徴用、敗戦後はGHQに接収。GHQの接収解除を機に、昭和29年にホテルとして開業した。建物の内外にアールデコ様式が多く用いられているのが特徴。星形モチーフを多用したり、所々にお洒落なタイルが散りばめられているなど、随所に「ただ泊まるだけの場所」とするにはもったいない美しさがみられる。1階フロント前に掲示されている設計図(複写)も必見。

「作家先生のカンヅメ執筆の場所」であったとして有名。川端康成・三島由紀夫・池波正太郎などの多くの作家に親しまれたホテルとして知られています。

正面から見て左右にセットバックされた外観や、立体的な塔のジグザグが現代的でお洒落。
ホテルフロント。天井の照明の周りと足元のタイルとで、星形が対で形作られている。
階段下や、2階・1階の表示にもお洒落なタイルが。細かいところが本当に美しい。
フロント前にはホテルの設計図(複写)が飾られています。本物はもう少し大きいのだそう。星形のタイルも表現されていますね。
住所東京都千代田区神田駿河台1-1  Googleマップ
TEL03-3293-2311
営業時間1F・B1Fの見学はいつでも
定休日なし

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13:50 | G:二つの聖堂を繋ぐ美しい橋 聖橋

昭和2年竣工。関東大震災後に架橋された、復興院の震災復興橋のひとつ。橋の名前は一般から懸賞募集され、北の神田聖堂・南のニコライ聖堂という二つの聖堂を結ぶ橋として「聖橋」と命名されたそう。設計・デザインは、永代橋(重要文化財)の意匠にも深く関わった山田守。神田川にかかる大きなアーチと、道路・線路をまたぐ中アーチ、小アーチが複合した珍しいデザイン。神田川上の船から見上げた時に最も美しくなるようデザインされたと言われている。

船から見るのは難しいですが、御茶ノ水駅のホームやその対岸から見るのは比較的簡単。お勧めのアングルです。

JRお茶の水駅ホームの対岸より撮影。訪問時にも多くの観光客がこのアングルから撮影していました。
橋の欄干鉄柵。聖橋を渡った先にあるニコライ堂をイメージ
柱の上はシンプルですね。
住所東京都千代田区神田駿河台4丁目 ~文京区湯島1丁目 Googleマップ

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14:00 | H:美しいグリーンのドームが印象的 ニコライ堂

建物としての大聖堂の正式名称は「東京復活大聖堂」。明治24年竣工、日本初・最大級の本格的ビザンティン様式の教会建築として有名。設計は、日本建築界の基礎を築いたジョサイア・コンドルが担当。正教会の教えを日本へ運んだロシア人の修道司祭・聖ニコライの名前を取り、通称「ニコライ堂」と呼ばれる。建設当時、周辺には高い建物がなかったため遠くからも目立ち、その様子は夏目漱石『それから』でも描かれているほど。関東大震災ではドームが破壊される被害にあったが、昭和4年に美しく修復、大戦では被災せず。昭和37年、国の重要文化財に指定。

外観は、特徴的なグリーンの八角型ドーム屋根が印象的。内部は、美しいじゅうたんに敷き詰められた大きなドームの中に、煌びやかな装飾品・美しいステンドグラスが四方に飾られている。東京にいながらまるで外国にいるような気分に浸れること間違いなし。

こちらも内部撮影はNGでした。内部の様子は千代田区YouTubeがわかりやすいですよ。

千代田区YouTube

グリーンの大きなドームが美しいですね
イイスス・ハリストス(イエス・キリストのギリシア語読み)が、漢字で書かれた書物を持っているのが珍しい入口
扉のブルーが白い壁に映えます。
住所東京都千代田区神田駿河台4-1 Googleマップ
TEL03-3295-6879
拝観可能な時間一般拝観:土、日のみ 13時~15時半
奉神礼参祷(日曜日のお祈りなどの見学)については、
信徒でない方の受け入れは当面見合わせ
定休日月~金、12月31日、1月1日
拝観献金大人300円(中学生まで100円、小学生以下無料)

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14:25 | I:昭和レトロ感たっぷり!神田須田町の老舗飲食店

第二次世界大戦の空襲では、千代田区内の70%以上が爆撃を受け建物が破壊されたと言われている。そんな中、焼夷弾の直撃を受けず、周辺の地形や風向きの関係で、ここ神田須田町のエリアは奇跡的に焼き残ったとされる。昭和初期のレトロ感たっぷりの建物が、竣工当時のままの姿で見られるのは嬉しい。多くの飲食店が現役バリバリで稼働中なので、建物鑑賞しつつ、老舗の味に舌鼓を打ってみてはいかがだろうか。

竹むらさんの揚げ饅頭は、食べ歩きグルメとしても絶品!アツアツを頂きましょう。

ぼたん:昭和4年竣工。鳥のすきやき屋さん。料亭のような格式高い雰囲気。
竹むら:昭和5年竣工。甘味処。軒下に木製の提灯が下げられている。
いせ源本館:昭和7年竣工。あんこう料理屋さん。2階の欄干に施された菱形の模様の彫りがポイント。
山本歯科医院:昭和3年竣工。歯医者としては明治30年以前から。ひし形模様に埋め込まれたタイルがポイント。
神田まつや:大正14年竣工。そば屋さん。左右の出入口横の松模様の欄間飾りが大きくて印象的。
住所<いせ源本館>東京都千代田区神田須田町一丁目11番地1 Googleマップ
TEL03-3251-1229
営業時間11:30〜14:00 (L.O.13:30)
17:00〜22:00 (L.O.21:00) ※土・日・祝日は通し営業
定休日無休(4〜10月は日・祝・月休、年末年始を除く)

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お散歩案内人プロフィール
街歩きを愛する夫婦

東京下町生まれの夫と、東京在住20年を超える妻。デート代節約のため散歩デートを繰り返すうちに、いつの間に街歩きマニアに。東京23区の散歩コース紹介サイト「明日どこいく?」運営。実際に歩いて作成した散歩コースは100以上。特に好きなジャンルは、御朱印・商店街・建築・庭園・食べ歩き。東京シティガイド検定ゴールドバッジ保有。

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