コース概要
江戸城の西を守る重要な門があった四谷には、江戸時代から続く町屋・寺社・名所が今も多く残っています。今回は、四谷三丁目駅からスタートして四ツ谷駅まで、江戸時代の消防・文化などを勉強しつつ、名所を巡ります。江戸の町人も訪ねた名所を歩いてみませんか?
【所要時間:約3時間】
【お勧めの曜日:月曜以外】
【お勧めの時期:いつでも!】

- 10:00A:四谷三丁目駅から出発
(移動:徒歩0分)
- 10:00
(移動:徒歩10分)
- 10:30
(移動:徒歩10分)
- 10:50
(移動:徒歩12分)
- 11:20
(移動:徒歩5分)
- 11:40
(移動:徒歩5分)
- 12:00
(移動:徒歩4分)
- 12:20
(移動:徒歩12分)
- 12:50
(移動:徒歩1分)
- 13:00
今日も一日お疲れ様でした。
コース詳細
10:00 | B:江戸時代の火消しのカッコよさを味わう 消防博物館
1992年開館。江戸時代から現代までの消防の歴史をお勉強できる博物館。フロアごとに時代設定が違い、5階の展示室には江戸の火消しの誕生・仕組みなどについて紹介している。当時実際に使われていた羽織・火消しまといがずらりと並んでおり圧巻の雰囲気。江戸時代に描かれた錦絵も美しい。

他の階の展示も面白いですよ。フロアを下がっていくと現代に移っていきます。







住所 | 東京都新宿区四谷3丁目10 Googleマップ |
TEL | 03-3353-9119 |
営業時間 | 9時半~17時 |
定休日 | 月曜 |
入館料 | 無料 |
10:30 | C:江戸時代は滝つぼだった 策(むち)の池
もとは美濃国高須藩主、松平摂津の守の上屋敷だった場所。現在より広大な敷地を保有していた屋敷の中には回遊式庭園が造られ、湧き水や玉川上水から水を引いて大きな池や滝があったという。徳川家康が鷹狩からの帰りに策を洗ったという「策の井」があったことから「策の池」と呼ばれるようになった。

明治以降、池の周りは花街として発展したそうです。策の池に来る途中には、味のあるお店が沢山並んでいましたよ♪






住所 | 東京都新宿区荒木町10番地 Googleマップ |
10:50 | D:新宿歴史博物館で江戸時代の新宿をお勉強
新宿区の歴史と文化に関する資料を展示している博物館。古くは旧石器時代の石器から、江戸時代の宿場・内藤新宿や商家の様子、近現代の新宿の風俗・娯楽などを展示。江戸時代以外にも、夏目漱石をはじめとした文学者が多く住んでいた新宿区らしく、近代文学を通じた新宿の考察展示があったり、大正・昭和初期に当時流れていた音楽が流れる展示があったりと、一つ一つの時代の展示も工夫がなされており面白い。

約3万年にもおよぶ時代を、ワンフロアで一挙に見学・学習できるところが分かりやすかったです!




住所 | 東京都新宿区四谷三栄町12−16 Googleマップ |
TEL | 03-3359-2131 |
営業時間 | 9時半~17時半 |
定休日 | 月曜 |
入館料 | 常設展示:一般300円 |
11:20 | E:四谷の有名人「お岩さん」へ参拝 於岩稲荷田宮神社
元は、江戸時代、田宮家の屋敷神としてお稲荷様が祀られていたもの。田宮家・四谷といえば「お岩さん」。現代にも伝わる「四谷怪談」にも登場するお岩さんは、いわゆる「うらめしや~」な存在。だが、実際には、田宮家のお嬢様・お岩さんは、そのお婿さんの夫・伊右衛門と非常に仲が良かったそう。薄給であった夫を支えてお岩さんは奉公に出るなど奮起し、お陰で田宮家は再興。そんな田宮家復興は屋敷神のお稲荷様のお陰であったとされ、地元住民から「お岩稲荷」として広く知られるようになった。
1870(明治3)年頃「於岩稲荷田宮神社」と改称されたが、その後火災に遭ってしまう。一旦中央区に移転していたが、戦後、1952(昭和27)年にこの地に再建された。

お岩さんが亡くなって200年後、四世鶴屋南北作の歌舞伎狂言「東海道四谷怪談」(こちらではお化け役)が初上演されると、更にお岩稲荷の人気が爆上がりだったそうですよ。





住所 | 東京都新宿区左門町17 Googleマップ |
TEL | 03-3552-1068 |
営業時間 | 9時~17時 |
定休日 | なし |
11:40 | F:江戸時代から四谷を見守る総鎮守様 須賀神社
江戸時代、1634年に創建された、四谷総鎮守の天王様として信仰を集めた神社。1637年には、神田明神に祀られていた牛頭天王も合祀し、「四谷牛頭天王社」等と呼ばれていた。祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)。厄年の厄除けをはじめ、方位除け、安産祈願など広いご利益がある。
江戸時代から地域を見守ってきた須賀神社だが、近年、アニメ映画「君の名は。」に神社の男坂の階段が登場すると一躍有名に。訪問時も、日本人だけでなくインバウンドの方の参拝が非常に多く、境内が賑わっていた。

「君の名は。」の大ヒットにあやかって、アニメ・漫画のヒット祈願を願う関係者の参拝も多いらしいです。






住所 | 東京都新宿区須賀町5番地 Googleマップ |
TEL | 03(3351)7023 |
営業時間 | 9時~17時 |
定休日 | なし |
初穂料 | 御朱印:500円 |
12:00 | G:真成院 江戸時代から信仰篤い「潮干観音」を参拝
歴史は江戸時代より古く、1598年開山。江戸城の外堀開削工事のためこの地に移転。寺院の守護観音様である十一面観音は別名「潮干観音」とも呼ばれている。理由は、以前は寺院は海が近かったため、観音様の台石が潮の干満によって常に濡れていたというもの。四谷周辺も以前は「潮踏の里」と呼ばれていたことがあったそうだが、それはこの観音様に由来した名称。

現代では、観音様のいらっしゃる観音堂は建物の屋上にあります。潮に濡れることはもうなさそうですね。






住所 | 東京都新宿区若葉2-7-8 Googleマップ |
TEL | 03-3351-7281 |
定休日 | なし |
初穂料 | 御朱印:500円 |
12:20 | H:あの服部半蔵が開基 西念寺
1594年、忍者として有名な服部半蔵正成が寺院を開基。松平信康(徳川家康の嫡男)の供養のために開創した寺院。
服部半蔵は、徳川家康に仕え、伊賀・甲賀の忍者を率いる槍の名手として、「鬼半蔵」の異名をとり数々の武功を重ねていた。家康からはその腕を褒められ、槍を拝領するほど。
家康の優秀な嫡男であった松平信康に対し、猜疑心があった織田信長は、信康に謀反の疑いをかけ、徳川家康に信康の切腹を言い渡す。その介錯を命じられた半蔵だが、さすがに「鬼」にはなり切れず、その役目を果たせなかった。このことから、信康の冥福を祈るためこの寺院を開創したもの。

半蔵は、家康の江戸入国の頃に出家し「西念」となり、この地で信康を供養していたそうです。






住所 | 東京都新宿区若葉2丁目9 Googleマップ |
TEL | 03-3351-0662 |
営業時間 | 7時00分~18時00分 |
定休日 | なし |
初穂料 | 御朱印:500円 |
12:50 | I:四谷見附跡で江戸城の守りを見学
1634~1636年、江戸城の防御を万全にするため、西から北にかけて外堀を設置。堀の岸は石垣で囲まれ、主要な場所に見附(警備のための城門)が設けられ、「江戸城三十六見附」と呼ばれた。この地にも四谷見附が設けられ、ここを経由して西に進むと甲州街道へ抜けられる場所であり、将軍の江戸脱出路としても非常に重要な場所であった。大きな石垣・大番所も構えられ非常に堅牢な見附であり、その立派な石垣の名残は、現在でも四ツ谷駅に向かう四谷見附橋のたもと、駅のすぐ横などに見られるので必見。

外堀・見附などを建造するため、この場所にあった多くの寺院や町屋が移転させられたようです。先ほど見た真成院もその一つですね。






住所 | 東京都千代田区麹町6丁目 Googleマップ |

コメント