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一気に江戸時代へタイムスリップできる 四谷昼さんぽコース

#御朱印#聖地巡礼#博物館・美術館#坂・階段の名所#新宿区#千代田区
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コース概要

江戸城の西を守る重要な門があった四谷には、江戸時代から続く町屋・寺社・名所が今も多く残っています。今回は、四谷三丁目駅からスタートして四ツ谷駅まで、江戸時代の消防・文化などを勉強しつつ、名所を巡ります。江戸の町人も訪ねた名所を歩いてみませんか?

【所要時間:約3時間】
【お勧めの曜日:月曜以外】
【お勧めの時期:いつでも!】

Bitly

コース詳細

10:00 | B:江戸時代の火消しのカッコよさを味わう 消防博物館

1992年開館。江戸時代から現代までの消防の歴史をお勉強できる博物館。フロアごとに時代設定が違い、5階の展示室には江戸の火消しの誕生・仕組みなどについて紹介している。当時実際に使われていた羽織・火消しまといがずらりと並んでおり圧巻の雰囲気。江戸時代に描かれた錦絵も美しい。

他の階の展示も面白いですよ。フロアを下がっていくと現代に移っていきます。

入口は、東京メトロ四谷三丁目駅直結、徒歩10秒ほど。
江戸の消防に関する展示が広がるフロア。当時使われていた本物も展示されています。
武家火消が火事場に出動する際に着用した装束。赤穂浪士討入の時の装束にも似ていますね。
いろは48組、本所・深川16組のまといがずらり集結!
ヒーローはいつも一番乗り!!粋な江戸っ子が目の前にいるようです。
火消しは町民の中でも花形だったのでしょうね。カッコイイ錦絵にも描かれています。
おまけ。B1・1階の吹き抜けには、消防ヘリコプター・消防車の現物も展示されています。
住所東京都新宿区四谷3丁目10 Googleマップ
TEL03-3353-9119
営業時間9時半~17時
定休日月曜
入館料無料

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10:30 | C:江戸時代は滝つぼだった 策(むち)の池

もとは美濃国高須藩主、松平摂津の守の上屋敷だった場所。現在より広大な敷地を保有していた屋敷の中には回遊式庭園が造られ、湧き水や玉川上水から水を引いて大きな池や滝があったという。徳川家康が鷹狩からの帰りに策を洗ったという「策の井」があったことから「策の池」と呼ばれるようになった。

明治以降、池の周りは花街として発展したそうです。策の池に来る途中には、味のあるお店が沢山並んでいましたよ♪

このエリア全体がすり鉢状になっており、この池が底にあたるのだそう。
雰囲気の良い提灯がお出迎え。
松平摂津の守の名から「津の守」
策の井戸、の名残?かもしれないポンプが池の横にありました。
池で鯉やスッポンなどの生き物が気持ちよさそうに泳いでいました。
池から少し歩いたところにある仲坂。江戸時代はここまで、策の池のほとりだったそうです。
住所東京都新宿区荒木町10番地 Googleマップ

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10:50 | D:新宿歴史博物館で江戸時代の新宿をお勉強

新宿区の歴史と文化に関する資料を展示している博物館。古くは旧石器時代の石器から、江戸時代の宿場・内藤新宿や商家の様子、近現代の新宿の風俗・娯楽などを展示。江戸時代以外にも、夏目漱石をはじめとした文学者が多く住んでいた新宿区らしく、近代文学を通じた新宿の考察展示があったり、大正・昭和初期に当時流れていた音楽が流れる展示があったりと、一つ一つの時代の展示も工夫がなされており面白い。

約3万年にもおよぶ時代を、ワンフロアで一挙に見学・学習できるところが分かりやすかったです!

入口
宿場町・内藤新宿の細かいジオラマ
原寸大の商家が建物内にありました。蔵造りの立派な建物ですね。
おまけ。昭和初期に新宿駅前を通っていたチンチン電車。停車場と共に再現。
住所東京都新宿区四谷三栄町12−16 Googleマップ
TEL03-3359-2131
営業時間9時半~17時半
定休日月曜
入館料常設展示:一般300円

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11:20 | E:四谷の有名人「お岩さん」へ参拝 於岩稲荷田宮神社

元は、江戸時代、田宮家の屋敷神としてお稲荷様が祀られていたもの。田宮家・四谷といえば「お岩さん」。現代にも伝わる「四谷怪談」にも登場するお岩さんは、いわゆる「うらめしや~」な存在。だが、実際には、田宮家のお嬢様・お岩さんは、そのお婿さんの夫・伊右衛門と非常に仲が良かったそう。薄給であった夫を支えてお岩さんは奉公に出るなど奮起し、お陰で田宮家は再興。そんな田宮家復興は屋敷神のお稲荷様のお陰であったとされ、地元住民から「お岩稲荷」として広く知られるようになった。
1870(明治3)年頃「於岩稲荷田宮神社」と改称されたが、その後火災に遭ってしまう。一旦中央区に移転していたが、戦後、1952(昭和27)年にこの地に再建された。

お岩さんが亡くなって200年後、四世鶴屋南北作の歌舞伎狂言「東海道四谷怪談」(こちらではお化け役)が初上演されると、更にお岩稲荷の人気が爆上がりだったそうですよ。

清々しい雰囲気の神社。現在の田宮家ご当主が宮司さんとなっていらっしゃるそうです。
玉垣には、錚々たる歌舞伎役者たちのお名前が。
落ち着いた雰囲気が素敵ですね。
お願い事をどうぞ、のコーナーも。史実通りであれば、縁切よりは縁結びをお願いしたほうがご利益を得られそう。
住所東京都新宿区左門町17 Googleマップ
TEL03-3552-1068
営業時間9時~17時
定休日なし

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11:40 | F:江戸時代から四谷を見守る総鎮守様 須賀神社

江戸時代、1634年に創建された、四谷総鎮守の天王様として信仰を集めた神社。1637年には、神田明神に祀られていた牛頭天王も合祀し、「四谷牛頭天王社」等と呼ばれていた。祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)。厄年の厄除けをはじめ、方位除け、安産祈願など広いご利益がある。
江戸時代から地域を見守ってきた須賀神社だが、近年、アニメ映画「君の名は。」に神社の男坂の階段が登場すると一躍有名に。訪問時も、日本人だけでなくインバウンドの方の参拝が非常に多く、境内が賑わっていた。

「君の名は。」の大ヒットにあやかって、アニメ・漫画のヒット祈願を願う関係者の参拝も多いらしいです。

どっしりとした赤い鳥居が美しいですね。
落ち着いた社殿
完全予約制ですが、方位除けの祈願も行っていただけるそうです。
境内には、アニメ映画などのヒットを祈願する内容の絵馬も。
左右そろった御朱印をいただけます。
「君の名は。」ラストシーン、三葉と瀧くんが再開を果たした男坂の階段。
住所東京都新宿区須賀町5番地 Googleマップ
TEL03(3351)7023
営業時間9時~17時
定休日なし
初穂料御朱印:500円

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12:00 | G:真成院 江戸時代から信仰篤い「潮干観音」を参拝

歴史は江戸時代より古く、1598年開山。江戸城の外堀開削工事のためこの地に移転。寺院の守護観音様である十一面観音は別名「潮干観音」とも呼ばれている。理由は、以前は寺院は海が近かったため、観音様の台石が潮の干満によって常に濡れていたというもの。四谷周辺も以前は「潮踏の里」と呼ばれていたことがあったそうだが、それはこの観音様に由来した名称。

現代では、観音様のいらっしゃる観音堂は建物の屋上にあります。潮に濡れることはもうなさそうですね。

寺院のすぐ横にある「観音坂」もちろん、寺院の観音様に由来するもの。勾配のきつさが、結構堪えます。
寺院入口
観音堂は建物屋上にあります。建物1階にある事務所に一声かけてから上がりましょう。
観音堂入口
観音堂内部。潮干十一面観音様をゆっくりと参拝できます。
落ち着いた雰囲気の御朱印ですね。
住所東京都新宿区若葉2-7-8 Googleマップ
TEL03-3351-7281
定休日なし
初穂料御朱印:500円

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12:20 | H:あの服部半蔵が開基 西念寺

1594年、忍者として有名な服部半蔵正成が寺院を開基。松平信康(徳川家康の嫡男)の供養のために開創した寺院。
服部半蔵は、徳川家康に仕え、伊賀・甲賀の忍者を率いる槍の名手として、「鬼半蔵」の異名をとり数々の武功を重ねていた。家康からはその腕を褒められ、槍を拝領するほど。
家康の優秀な嫡男であった松平信康に対し、猜疑心があった織田信長は、信康に謀反の疑いをかけ、徳川家康に信康の切腹を言い渡す。その介錯を命じられた半蔵だが、さすがに「鬼」にはなり切れず、その役目を果たせなかった。このことから、信康の冥福を祈るためこの寺院を開創したもの。

半蔵は、家康の江戸入国の頃に出家し「西念」となり、この地で信康を供養していたそうです。

寺院入口
門には葵の御紋が。
戦後に再建された本堂
本堂のガラス越しに、徳川家康から拝領した槍が見学できます。寺宝として、新宿区指定文化財に登録。
半蔵のお墓もあります。
御朱印がカッコイイ!特製絵葉書も頂けます。
住所東京都新宿区若葉2丁目9 Googleマップ
TEL03-3351-0662
営業時間7時00分~18時00分
定休日なし
初穂料御朱印:500円

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12:50 | I:四谷見附跡で江戸城の守りを見学

1634~1636年、江戸城の防御を万全にするため、西から北にかけて外堀を設置。堀の岸は石垣で囲まれ、主要な場所に見附(警備のための城門)が設けられ、「江戸城三十六見附」と呼ばれた。この地にも四谷見附が設けられ、ここを経由して西に進むと甲州街道へ抜けられる場所であり、将軍の江戸脱出路としても非常に重要な場所であった。大きな石垣・大番所も構えられ非常に堅牢な見附であり、その立派な石垣の名残は、現在でも四ツ谷駅に向かう四谷見附橋のたもと、駅のすぐ横などに見られるので必見。

外堀・見附などを建造するため、この場所にあった多くの寺院や町屋が移転させられたようです。先ほど見た真成院もその一つですね。

四谷見附橋から外堀跡を望む。今はJR中央線・総武線が通っています。
枡形門だった四谷門の一部の石垣がまだ残っています。
四ツ谷駅の横にも石垣に使った石材が。
駅入口の裏手にも石垣が残っています。どれほどの大規模な門だったのかが分かります。
四ツ谷駅改札横には説明広場もあります。
住所東京都千代田区麹町6丁目 Googleマップ

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お散歩案内人プロフィール
街歩きを愛する夫婦

東京下町生まれの夫と、東京在住20年を超える妻。デート代節約のため散歩デートを繰り返すうちに、いつの間に街歩きマニアに。東京23区の散歩コース紹介サイト「明日どこいく?」運営。実際に歩いて作成した散歩コースは100以上。特に好きなジャンルは、御朱印・商店街・建築・庭園・食べ歩き。東京シティガイド検定ゴールドバッジ保有。

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