コース概要
「男はつらいよ」でおなじみ、昭和の懐かしさ残る葛飾柴又へ。柴又帝釈天とその参道が有名ですが、新たな発見は、柴又の方々がお喋り好きなこと!矢切の渡しの体験、昭和レトロ建築探訪、そして柴又七福神巡りも楽しみます。下町人情を体感する街、葛飾柴又を是非歩いてみてください。
【所要時間:約5時間】
【お勧めの曜日:月・水・金・土・日】
- 10:25
(移動:徒歩30分)
- 10:55
(移動:徒歩5分)
- 11:05
(移動:徒歩10分)
- 11:40
(移動:徒歩10分)
- 12:15
(移動:徒歩5分)
- 12:50
(移動:③宝袋尊からは徒歩8分)
- 13:30
(移動:徒歩5分)
- 14:35
(移動:⑤大黒天からは徒歩4分)
- 15:10
(移動:⑦寿老人からは徒歩5分)
- 15:45京成高砂駅へ到着
今日も一日お疲れ様でした。
コース詳細
10:25 | 柴又駅から出発 帝釈天の参道で早速食べ歩き
昔から、多くの文芸作品に登場し、東京の名所として扱われた柴又。映画「男はつらいよ」シリーズが発表されて以降は、都内の定番の観光名所となる。
柴又駅出るとすぐのお土産屋「柴又たま屋」には、マシンガントークが楽しい看板娘がいる。柴又を初めて訪れる際は、是非寄ってみよう!きっと、街歩きに役立つ情報を教えてくれること間違いなし。
柴又帝釈天へ向かう参道は、映画の撮影でも使われたお店が多数ひしめき合っており、通りの右に左に目が移る。名物草だんご・鰻・川魚・天ぷら・せんべい・漬物・たんきり飴、挙げるとキリがない。昔懐かしい駄菓子屋もある。途中、せんべいや草だんごの食べ歩きもできる。大変、楽しい街。
住所 | 東京都葛飾区柴又7丁目6 Googleマップ |
TEL | 金子屋:03-3657-6682 門前とらや:03-3659-8111 |
営業時間 | 金子屋:10:00~18:00 門前とらや:10:00~17:00 |
定休日 | 金子屋:店舗へ要確認 門前とらや:不定休 |
10:55 | 柴又帝釈天へ参拝 柴又七福神巡り①毘沙門天
柴又帝釈天の境内の入口に、1896(明治29)年設置された二天門がある。左右に、四天王のうち増長天・広目天の二天を安置していることからその名がついた。門にはびっしりと浮き彫りの装飾彫刻が施されておりその細かさに驚く。
日蓮宗寺院である柴又帝釈天は、正式名称 経栄山題経寺。1629年の開創当時、日蓮聖人が刻んだ帝釈天の板本尊があるとされていたが、長らくその所在は不明であった。18世紀末に板本尊が発見されて以降、ひろく信仰を集めるようになり「柴又帝釈天」として知られるようになった。帝釈堂の内外には全面に浮き彫りの装飾彫刻が施されており「彫刻の寺」とも言われている。
ここ帝釈天では、内殿に安置されている帝釈天の板本尊の脇に、多聞天(別名毘沙門天)・持国天が安置されていることから、柴又七福神のひとり、毘沙門天の御朱印を頂ける。帝釈天の御朱印と共に、頂いておきたい。ちなみにこの話は、参道入口にあるお土産屋「柴又たま屋」の看板娘からの受け売り。
住所 | 東京都葛飾区柴又7丁目10−3 Googleマップ |
TEL | 03-3657-2886 |
営業時間 | 御祈願受付 午前9時~午後3時30分 閉 堂 時 間 平日:午後5時 土日祝祭日:午後6時 開 門 時 間 午前5時~午後8時 |
定休日 | なし |
11:05 | 邃渓園・彫刻ギャラリーを見学 「彫刻の寺」の本領発揮!
邃渓園は、柴又帝釈天の裏手にある、昭和中期に庭師永井楽山により作庭された池泉庭園。庭に立ち入ることはできないが、屋根付きの回廊を渡って一周することができる。回廊の途中には、帝釈天の板本尊のレプリカが置いてあるので必見。ちなみに、本物は年数回のみの御開帳。
更に回廊を進むと、帝釈堂内殿の外部の「彫刻ギャラリー」へ進む。内殿は、東・北・西の全面が装飾彫刻で覆われており、胴羽目板の法華経説話の浮き彫り10面がごく間近で拝観できる。これは法華経に説かれる代表的な説話10話を選び彫刻で視覚化したもので、そのあまりの細かさに圧倒される。
住所 | 東京都葛飾区柴又7丁目10−3 Googleマップ |
TEL | 03-3657-2886 |
営業時間 | 午前9時~午後4時30分(午後5時閉館) |
定休日 | なし(12月28日~1月3日は庭園のみ閉園) |
拝観料 | 大人400円 子供(小・中学生)200円 12月28日~1月3日の彫刻ギャラリー料金は半額 |
11:40 | 矢切の渡し 風に吹かれて船頭さんの軽快トークを楽しむ
細川たかしの歌謡曲「矢切の渡し」でも有名な、柴又と対岸の千葉県松戸市を結ぶ渡し船。江戸時代初期から続く、都内に唯一残る貴重な渡し場。現在は片道200円・往復400円で乗船することができる。
江戸川沿いにある船着き場に到着。こちら岸に船の姿がなく、船頭さんもいない。営業中であれば向こう岸に旗が立っている、と聞いていたが、それもイマイチよくわからない。「今日は運休日だったか?」としょんぼりしていると、松戸側の方から「渡りますか~?」と大声で声をかけられた。「渡りま~~~す!」と手を振って返事すると、モーターで大急ぎで迎えに来てくれた。手こぎとモーターを駆使し、松戸側へ渡る。松戸側で待っていたお客を一人乗せて、柴又側へ戻る、往復15分の船旅。乗船中は、爽やかな風を感じながら、船頭さんが軽快なトークで江戸川周辺の案内をしてくれる。乗船客同士の会話も弾む。柴又の方って、おしゃべり好きなのかしら。
住所 | 東京都葛飾区柴又7-18先 Googleマップ |
TEL | 047-363-9357 |
営業時間 | 10:00~16:00 |
定休日 | 3月中旬から11月:毎日 12月から3月上旬:土曜・日曜・祝日のみ ※1月1日から7日、帝釈天縁日は運航 ※荒天の場合は運休(不定休あり、要電話確認) |
12:15 | 昭和レトロ建築の名館 山本亭で絶景日本庭園を望む
山本亭は、大正末期から昭和初期に増改築された、地元ゆかりの山本工場(カメラ部品製造)の創立者の自宅。床の間・違い棚などからなる書院造り、数奇屋風の天井、下端は石張り上部は白漆喰塗りの土蔵などの伝統的な和風建築と、ステンドグラスをはめ込んだ窓、ガラス製ペンダント照明などの洋の佇まいが合体した、昭和初期独特の和洋折衷の建築様式。木の廊下に赤いじゅうたん、日本庭園の瑞々しい緑のコントラストも相まって、写真映えすることこの上ない。広い和室で、足を伸ばしてほっと一息できる。
池泉・築山・滝などを設けた日本庭園も、国内外を問わず高く評価されている。米国の日本庭園専門誌「Sukiya Living(数寄屋リビング)/ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」が実施した日本庭園のランキング調査では、山本亭の庭園は2021年3位にランクイン。このランキングは、日本全国900カ所以上の旧所名跡、旅館、旧別荘を対象とのこと。皆さん、なかなかお目が高い!
住所 | 東京都葛飾区柴又7丁目19−32 Googleマップ |
TEL | 03-3657-8577 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 第3火曜日(ただし第3火曜日が祝日・休日の場合は、直後の平日) 12月の第3火曜日から木曜日 ※年末年始は営業 |
入館料 | 100円(中学生以下無料) |
12:50 | 柴又七福神巡り②弁財天③宝袋尊
柴又では、柴又帝釈天の毘沙門天をはじめ、7つの寺院で七福神をまつっている。今回の散歩では、七福神巡りにチャレンジ。毎年1月1日から31日の間は、七福神朱印用の特別色紙が用意されている。今回は通常の御朱印を頂くことに。
②弁財天:真勝院。真言宗豊山派。歴史は大変古く、806年の創立と伝えられる。「知恵と財宝の神様」として知られる弁財天を祀る。数度の火災・震災の旅に再建され、現在の本堂は1972(昭和47)年に新築したもの。門内右側には1660年に造立された五智如来石像(葛飾区文化財指定)がある。
③宝袋尊(柴又では布袋尊を表す):良観寺。真言宗豊山派。創建年代は不明。1655年の棟札に「両観寺」とあるので、少なくとも江戸時代初期には既に存在していたものと推測。2mを優に超す大きさの布袋様の立像が印象的。御朱印を頂きに行ったところ、こちらもどうぞ、と、奈良の長谷寺のお守りも授与いただく。長谷寺は真言宗豊山派の総本山であり、ご住職に長谷寺の色々な話を聴かせて頂く。柴又の方って、やはりおしゃべり好き?
住所 | ②真勝院:東京都葛飾区柴又7丁目5−28 Googleマップ ③良観寺:東京都葛飾区柴又3丁目33−13 Googleマップ |
TEL | ②真勝院:03-3657-8448 ③良観寺:03-3627-7685 |
営業時間 | ②真勝院:9:00~16:00 ③良観寺:9:00~16:00 |
13:30 | 「柴又もんじゃ と陸」下町グルメの定番でお腹いっぱい!
柴又駅参道のお土産屋の看板娘に勧められ、もんじゃの名店を訪問。50年前に先代が開発した伝統のお好み焼用黒ソースを守りつつ、新しくバラエティーに富んだもんじゃ・お好み焼きを提供している。
今回は「ベビースター紅しょうがもんじゃ 1辛」餅トッピングと、定番の「豚バラお好み焼き」を注文。まずは通常のやり方でもんじゃを作り、最後にベビースターをパラパラ、で完成。意外と辛い!唐辛子の辛味に紅ショウガの辛味がマッチ。これ以上辛いとちょっとね、のギリギリ美味しい辛さ。ベビースターラーメンの食感がバッチリ!さすが下町グルメ。お好み焼きは50年もののソースがコクがあって美味。
接客してくれた店員さんが、店の歴史・メニュー開発の工夫・店長や自分のコレクションなど、こちらが聞く前にどんどんネタ提供してくれた。柴又の方って、お話、好きなんだと確信。
住所 | 東京都葛飾区柴又4丁目9−14 アベニュー柴又 Googleマップ |
TEL | 03-5693-0516 |
営業時間 | 平日 :11:30~15:00 16:30~22:00 土・日・祝:11:30~22:30 ラストオーダー30分前 |
定休日 | 毎週木曜日 第一・第三水曜日 |
14:35 | 柴又七福神巡り④福禄寿⑤大黒天
お腹もいっぱいになったところで、七福神巡り再開。
④福禄寿:万福寺。曹洞宗。1928(昭和3)年に創建。ご本尊は釈迦牟尼仏で、福禄寿も祀っている。福禄寿は中国の神様で、「幸福・高禄・長寿」を授けると言われている。訪問時点では、残念ながら本殿・山門の改修工事中。
⑤大黒天:宝生院。真言宗智山派。1624年京橋付近で創建され、下谷谷中への移転を経て池之端へ移転。関東大震災で罹災し、1927(昭和2)年に柴又へ移転。本尊の出世大黒天は、将軍家をはじめ多くの信仰を集め、「出世財福」の御利益があると言われている。
住所 | ④万福寺:東京都葛飾区柴又6丁目17−20 Googleマップ ⑤宝生院:東京都葛飾区柴又5丁目9−18 Googleマップ |
TEL | ④万福寺:03-3657-4588 ⑤宝生院:03-3657-0275 |
営業時間 | ④万福寺:9:00~16:00 ⑤宝生院:9:00~16:00 |
15:10 | 柴又七福神巡り⑥恵比寿天⑦寿老人 残念ながら御朱印は頂けず
⑥恵比寿天から⑦寿老人は、新柴又~京成高砂の一駅分を歩く。少々距離があるが、あともう少し、ラストまで歩き切る!
⑥恵比寿天:医王寺。真言宗豊山派。1407年、当時流行っていた目の奇病を治そうと、時の将軍足利義満が創建。当時は「下総国分寺下の薬王寺」と呼ばれた。戦国時代の合戦で罹災するも、1624-44年に再興、以降「医王寺」と改称。ご本尊の薬師如来像は古くから秘仏とされている。
住宅街に突如現れる山門の大きさと、本堂前にある弘法大師像の立派さに驚く。御朱印は1月だけなんです、とお断りを受けてしまった。残念!目の病気だけにはなりませんように、と深ーく深くお願いする。
⑦寿老人:観蔵寺。真言宗豊山派。1469年創建。⑥医王寺同様、複数にわたる合戦に焼失して荒廃したが、1653年に再興された。京成本線の線路すぐそばにあるため、電車の中からも望むことができる。
こちらも、御朱印の授与は1月のみのため今回は頂けず。寿老人は「長寿延命」の神様として知られる。帰りの電車の中から、1月に元気で再訪できますように、とお願いした。
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