コース概要
重要文化財に指定されている5つの橋を徒歩で巡ります。どの橋も、建築技術の素晴らしさに加え、とにかく造形が美しく、実物の必見の価値あり。全長10キロと少々健脚者向けのコースですが、是非歩いて渡ってみてください。
【所要時間:約3.5時間】
【お勧めの曜日:日曜以外】
- 11:30A:日本橋駅から出発
(移動:徒歩1分)
- 11:35
(移動:徒歩25分)
- 12:10
(移動:徒歩18分)
- 12:40
(移動:徒歩5分)
- 13:20
(移動:徒歩18分)
- 13:50
(移動:徒歩40分)
- 14:45
(移動:徒歩10分)
- 15:00H:築地駅へ到着
今日もお疲れ様でした。
コース詳細
11:35 | B:重要文化財の橋①日本橋を渡る
主要国道7路線の起点、日本国道路元標がある橋。もとは、1603年に架けられた木造の橋。石造りの現在のものは1911(明治44)年に完成。1999年に重要文化財(建造物)に指定。
文化庁 国指定文化財等データベース より引用 橋長49m、橋幅28m、アーチ径間21mの規模を持つ。壁石は切石積み。翼壁上に湾曲形の袖壁をめぐらす。装飾用材は全て青銅で,中央及び橋台部4隅に花形ランプ付方錘柱を建て、各柱座に蹲踞状の麒麟を配す。ルネッサンス式橋梁本体に和漢洋折衷の装飾が調和する。米元晋一が設計、妻木頼黄が装飾を担当。技術的,意匠的に優れた明治期を代表する石造アーチ道路橋。
つまり、造り方も、デザインもどちらも素晴らしい橋、ということですね。
東野圭吾のミステリー『麒麟の翼』に登場した麒麟像がキリっとしていて素敵です。
住所 | 東京都中央区日本橋室町1丁目 8~日本橋1丁目1 Googleマップ |
12:10 | C:重要文化財の橋②清洲橋を渡る
隅田川に架かる水色の鉄橋。竣工は1928(昭和3)年。2007年に重要文化財(建造物)に指定。材質は鉄にマンガンを添加したデュコール鋼で、当時は戦艦の材料となるほど強靭なもの。橋の長さは186.3メートル、幅は22メートルと相当大きい。もちろん現役の橋で、人も車も往来。
水色の塗装と全体的な橋の曲線的なデザイン、間近で見られるリベット接合(細かい突起部分)の造形がとても美しいです。
住所 | 東京都江東区清澄1丁目 ~中央区日本橋中洲 Googleマップ |
12:40 | D:こだわり魚料理がウリ「らっきょう」でランチをいただく
深川不動尊・富岡八幡宮の裏手、門前仲町の日本食居酒屋。京橋で17年、その後隅田川を渡り門前仲町に移転して数年。こだわりの魚料理を提供している。訪問日は一部メニューが既に売り切れ。「たまたま注文が集中したから」とお店の方はおっしゃっていたが、この魚料理を目当てにランチを食べにくるお客さんは多いよう。
とり・白身魚・ホタテのフライを注文。おくら納豆・さつま揚と里芋煮も添えて800円とは、安すぎる。この日の白身魚は、一般的にお刺身にするような高級魚シマアジ。衣サクッ中フワッの食感、フライにしてももちろん美味!なすのフライもついて大満足のランチだった。
住所 | 東京都江東区深川2-12-7 杉山ビル1F Googleマップ |
TEL | 03-5809-9207 |
営業時間 | 昼 11:30~13:30 夜 17:00~23:00 |
定休日 | 日・祭日 (土曜不定休) |
13:20 | E:重要文化財の橋③八幡橋(旧弾正橋)を渡る
富岡八幡宮のすぐ東、八幡堀遊歩道にかかる橋。1878(明治11)年竣工、鉄橋としては日本最古のもの。もともと中央区の楓川に架かっていた橋だったが、1929(昭和4)年に現在の場所に移設、富岡八幡宮にちなみ「八幡橋」に改称。買い物帰りの近隣住民の方や、下校途中の小学生の往来が多くみられ、150年近く経ったいまでも活躍中の姿が見られて嬉しい。
1977年、国の重要文化財(建造物)に指定。文化庁曰く「アーチ部分鋳鉄、他は錬鉄からなり現在ではみられない珍らしい材の組み合わせ方をもっている」とのこと。
鋳鉄とか錬鉄って、現代の鉄と何が違うの?
他の重要文化財の橋を含めて、現代の橋は「鋼鉄」という材料なの。
鋳鉄は鋼鉄に比べて弱く、錬鉄は鋼鉄に比べて大量生産できない。
なるほど。現代の橋には鋳鉄や錬鉄は使われなくなった素材ということか。
だから、八幡橋が現役で残っているのが貴重ということね。
住所 | 東京都江東区富岡1丁目19−1 Googleマップ |
13:50 | F:重要文化財の橋④永代橋を渡る
もとは、1698年に架けられた、深川へ隅田川を渡る橋。現在の橋は関東大震災後の1926(大正15)年に竣工。現存最古のタイドアーチ橋かつ日本で最初に径間長(橋げたの間)100 mを超えた橋。2007年、国の重要文化財(建造物)に指定。
江戸時代の逸話には事欠かない橋。当時、橋の対岸にあった永代島にちなみ「江戸幕府が末永く代々続くように」という願いが込められた名という俗説がある。また、橋からの眺めは大変よく富士山や筑波山を眺めることもできたり、赤穂浪士の吉良上野介屋敷の討ち入り後に上野介の首を掲げて永代橋を渡り、泉岳寺に向かったとも言われているなど。
佃島との景色は、歌川広重の浮世絵『名所江戸百景 永代橋佃島』にも描かれたもの。一度でいいから、浮世絵実物をこの目で見てみたいものです。じゅる。
住所 | 東京都江東区永代1丁目 ~中央区新川1丁目 Googleマップ |
14:45 | G:重要文化財の橋⑤勝鬨橋を渡る
隅田川に架かる橋で、本来は中央から2つに分かれ持ち上がる「跳ね橋」。ただし現在では開くことはない。竣工は1940(昭和15)年。当時は大型船の往来が多かった事、予算が限られていた事、日本の技術力を誇示する事、などにより跳ね橋とすることが決定された。2007年に重要文化財(建造物)に指定。
文化庁 国指定文化財等データベース より引用 勝鬨橋は,海運と陸運の共栄を意図した特殊な構造形式で,国内唯一のシカゴ型二葉式跳開橋として,貴重である。また,国内最大の可動支間を有する大規模かつ技術的完成度の高い構造物であり,近代可動橋の一つの技術的到達点を示している。
最後に跳ね上げたのが1970(昭和45)年なので、もう50年以上「開かずの橋」。帆船のような背の高い船が減り、逆に車の交通量が増えたことで開かなくなったそう。時代の流れですね。
住所 | 中央区築地6丁目 ~勝どき1丁目 Googleマップ |
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