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5つの坂と百段階段で足腰と頭脳を鍛える 目黒昼さんぽコース

#目黒区#御朱印#品川区#カフェ・お茶#坂・階段の名所
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コース概要

坂の名所目黒を歩くコース。目黒駅から出発、坂を5つこなし中目黒駅を目指します。道中では階段の名所、百段階段、目黒の不動さんにも寄ります。それぞれの坂に歴史があり、学んでいくとちょっぴり賢くなるかも。是非歩いてみてください。

【所要時間:約3時間】
【お勧めの曜日:月、火、木、金、土、日】

SCHEDULE

コース詳細

13:33 | 本日の坂①行人坂を転げ落ちる

目黒駅前から下る坂で、江戸の初期、寛永時代に出羽の湯殿山の行人(仏教の修行者)が、付近に大日如来堂を建立し住み着いたことから、行人坂と呼ばれる。最大勾配20%、平均勾配16%。坂の先には雅叙園とAmazonの日本本社も入る大きなオフィスビルがあり、歩行者の数はかなり多い。

相当な急坂で、上から見下ろすと吸い込まれるような感覚におちいる。以前、仕事で通る度に滑りそうで少し怖かったのは内緒。

坂の上から見下ろす。急坂のため車道には滑り止めがされている。
中腹から下は傾斜が落ち着く。先に雅叙園がある。
住所東京都目黒区下目黒8 Googleマップ

13:45| 雅叙園 百段階段を企画展を堪能しながら登る

東京都の有形文化財で、昭和10(1935)年に建てられた木造の階段。まっすぐに伸びた99段の階段に沿って7つの部屋がある。100段にしないのが日本人の美的感覚。階段天井だけでなく、各部屋に趣向を凝らした装飾がされているのが特徴。

建築物だけでも素晴らしいのだが、部屋のスペースを用いた、かなり攻めた企画展を年数回開催している。2022年9月の訪問時には「和のあかり×百段階段2022 光と影・百物語」が行われていた。百段階段を見学できるのは企画展のタイミングのみなので、事前に調べて訪問しよう。

ケヤキ板の階段、壁、天井。美しい。
元来の煌びやかな装飾をされた部屋に、企画展でさらに光が加わる。Art in Art。
最上部、頂上の間。自然の光も美しい。
エレベーターの螺鈿細工は本物。一番驚いた。
住所東京都目黒区下目黒1-8-1 Googleマップ
TEL03-3491-4111
営業時間11:30~18:00
定休日企画展会期中は無休

14:45 | 本日の坂②かむろ坂を登る

東急目黒線、不動前駅近くの坂。今回のコースでは登り方面。多少距離はあるものの、最大勾配3.5%とかなり脚に優しい坂。後年に講談、浄瑠璃、歌舞伎、映画の題材にもなる江戸の大悪人、平井権八は、遊女の小紫と恋仲であった。権八が捕えられ処刑されたことを知った小紫は、この坂の付近で自害。さらに小紫の自害を知った「かむろ(小紫の付き人)」も自害したことから、かむろ坂と呼ばれるようになった。

現在のかむろ坂通りは、2車線+分離された歩道と広く、非常に歩きやすい。これから待ち受ける多くの坂に備え、ウォームアップの間隔で登ろう。

ゆるやかな登りが続く
坂の途中には旅人に優しいベンチが
住所東京都品川区西五反田4丁目28 Googleマップ

15:00 | 目黒不動尊で本日の無事を祈願

通称目黒不動尊、正式名称は龍泉寺といい、天台宗の寺院。開創が大同3(808)年とされる、とんでもなく長い歴史を持つお寺。坂上田村麻呂の時代。凄い。不動明王像を本尊とする。ただし秘仏であり、普段はお会いできない。次の酉年2029年を待とう。また「目黒」の地名自体が目黒不動尊から取られた、という説も有力とされる。

大きな仁王門をくぐると、最近コロナ禍規制から復活した「水かけ不動明王」が水辺に立っているので、ばしゃばしゃとお水をかけて願掛け。その後、石段を登ると山王鳥居と大本殿が待ち構える。

お寺なのに鳥居?と勘の鋭い方は気づくかもしれない。天台宗の総本山は延暦寺。延暦寺の地域に元々あったのが日吉大社であったため、日吉大社が天台宗の守り神となった歴史的経緯がある。鳥居の上の三角形が日吉大社の特徴を表している。

立派な山門の奥には石段が。どんな世界が待ち受けているのだろう。
石段のふもとには水かけ不動明王さまが。水をかけて願掛けしよう。
石段を登ると三角形が特徴的な鳥居と立派な大本殿が待ち受ける
住所東京都目黒区下目黒3丁目20−26 Googleマップ
TEL03-3712-7549
営業時間御堂の開いている時間:9時~17時
御朱印:10時~16時30分
定休日なし

15:20 | 本日の坂③三折坂を曲がった回数を数えながら登る

読み方は「みおりざか」。三つに折れ曲がった形状から、呼ばれるようになった。斜度10%程度。道幅が狭くかつ日陰が多く、曲がりくねっている。一つ間違えば「幽霊坂」の名になったのかもしれない。

歩いてみると今回の目黒さんぽの中では、最も趣を感じる好きな坂。

坂ふもとには由来が書かれた標識がある
一つ目のカーブ。電動自転車でないと無理な傾斜。
住所東京都目黒区下目黒4丁目20−2 Googleマップ

15:30| Tokyo gardenで緑に囲まれながら休憩

目黒通り沿いにある、花屋とカフェが併設されたお店。併設、というよりは融合、という方が正しいかもしれない。元々、花屋さんだった所の奥に、こじんまりとしたカフェスペースを作ったらしい。店頭から店内まで色とりどりの植物に囲まれながらお茶ができる。高い天井も室内ながら開放的な気分を味わえる。

花よりも緑の葉っぱが好きな我々夫婦は、お店の外で観葉植物を見ながらアイスコーヒーをぐびり。あ~幸せ。

お花屋さん?カフェ?
やや酸味の効いた美味しいアイスコーヒーで疲れを癒す
店頭には多様な観葉植物が並ぶ。緑好きにはたまらないお店。
住所東京都目黒区下目黒6丁目1−27 Googleマップ
TEL03-3710-1187
営業時間10:00~19:00
定休日水曜日

16:00 | 本日の坂④平均傾斜18% 十七が坂に挑む

距離は100m程と短いが登り応えは充分。あまりの激坂のため、子どもが坂道の途中でころぶと、17歳になったとき不祥事が起きるという話から付けられた名前らしい。

地図上では平均傾斜18%程度の計算。しかし実際に登ってみると、最大傾斜は間違いなく20%を越えていると思われる激坂。やっとの思いで坂上に到達し、そこから見下ろすと坂下が見えない。おそろしや。

目の錯覚?ものすごい坂が目の前に。
嘘ではなかった。激坂だった。
坂上から見下ろす。坂下が見えない。怖い。
住所東京都目黒区目黒3丁目3 Googleマップ

16:10 | 本日の坂⑤なべころ坂の傾斜15%に気を付けながら下る

鍋が転がるほどの急坂、という分かりやすい由来。赤土が水でやわらかくなった状態を示す「なべごろ」という目黒の古い方言であったとする説もあるらしい。あの「全力坂」でも取り上げられた由緒正しい坂。下り方面を見て、坂の左側は住宅街。右側は少し開けており、マンションや大使公邸、公園などの施設が見える。

一つ前の十七が坂で間隔が麻痺してしまったため、15%の傾斜が緩やかに見えてしまう。そんな不思議な体験ができる坂。

なべころ坂の坂上。本日はこれから下ります。
傾斜15%の標識。十七が坂の後なら普通の坂に見えるかも。
住所東京都目黒区中目黒4丁目13 Googleマップ
お散歩案内人プロフィール
街歩きを愛する夫婦

東京下町生まれの夫と、東京在住20年を超える妻。デート代節約のため散歩デートを繰り返すうちに、いつの間に街歩きマニアに。東京23区の散歩コース紹介サイト「明日どこいく?」運営。実際に歩いて作成した散歩コースは100以上。特に好きなジャンルは、御朱印・商店街・建築・庭園・食べ歩き。東京シティガイド検定ゴールドバッジ保有。

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