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東京都歴史的建造物の橋を巡る 隅田川昼さんぽコース

#レトロ建物探訪#現代建物探訪#台東区#墨田区
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東京都歴史的建造物とは?

東京都景観条例により、下記選考基準により選ばれる建造物。

  • 原則として建築後50年を経過していること
  • 東京の景観づくりにおいて重要なものであること
  • できるだけ建築当時の状態で保存されていること
  • 外観が容易に確認できること

代表的なものでは、今回訪問する6つの橋の他では、旧博物館動物園駅駅舎、柴又帝釈天題経寺大客殿など。これまでで111個指定されており、現在では96件。件数の差異の殆どが重要文化財への「格上げ」のため。格上げされたものには、勝鬨橋、大隈講堂、築地本願寺など錚々たるメンツが並び、重要文化財の卵、的な存在とも言える。

国や都指定の文化財とも、登録有形文化財とも違う個性的な建物が沢山指定されています。

コース概要

東京都歴史的建造物に登録されている9個の橋のうち、6個を1日で回る橋好きのためのコース。 浅草橋駅から南千住駅までの間、蔵前橋、厩橋、駒形橋、吾妻橋、言問橋、白髭橋を巡ります。好みの橋を探しに是非歩いてみてください。

【所要時間:約2.0時間】
【お勧めの曜日:いつでも】
【お勧めの時期:いつでも】

Bitly
SCHEDULE

コース詳細

13:35 | B:橋①相撲の細工が多数 1927年竣工 蔵前橋

橋の上を通ると、何の変哲も無い橋。少し離れたところから見ると3連の黄色いアーチとそれを支える土台がなかなかの造形。関東大震災の復興計画の一環として、1927(昭和2)年11月26日に開通した橋。長さ173m、幅22m。先代の国技館が蔵前にあったため、橋上の装飾には相撲にまつわるものが多く見られる。

少し離れて全体を見るのがお勧めです。

船に乗って下から見たくなる橋
横綱土俵入り 雲竜型
当時あった富士見の渡し、でしょうか
住所墨田区横網2丁目 ~台東区蔵前2丁目 Googleマップ

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13:45 | C:橋②ガラスの馬は必見 1929年竣工 厩橋

1929(昭和4)年に竣工した蔵前とすみだを結ぶ鉄橋。必要から生まれたアーチ状の造形が美しい。ペンキも綺麗に塗られており、現地でも全く古さを感じさせないが、実は100年近い歴史を持つ。地下鉄の都営大江戸線トンネルを掘削する際に、この橋を避けてカーブさせた、という逸話もある。

厩橋というだけあって、馬をテーマにした造形が複数ある。手元のお馬さんや鉄骨を撮るか、前景を撮るか、またはバックのスカイツリーと撮るか。どれも楽しい。

カラフルなガラスのお馬さんが出迎える
三連の下路式アーチがよきかな
橋の中ほど。青い空とマッチしている。
住所墨田区東墨田3丁目11−13 Googleマップ

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14:00 | D:橋③シンプルなアーチが美しい 1927年竣工 駒形橋

橋の名前の由来は、近くに「駒形堂」があるため。三連のアーチ橋。中央の目立つ部分は、中路式タイドアーチ方式。良く見るとアーチの上下中央に平坦部分が設置されている。左右はアーチの上に道があるので、上路式となる。綺麗な水色に塗装整備されており、接合用のリベットの造形と併せて一見の価値あり。

水色でリベットが目立つ橋といえば、駒形橋か清洲橋ですね。

左右と中央でアーチと路面との位置関係が異なる
左右を繋ぐ鉄骨が細いながらも複雑な構造
リベット。
住所墨田区東駒形1丁目 Googleマップ

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14:05 | E:橋④アーチの細部構造が見どころ 竣工1931年 吾妻橋

綺麗なエンジ色に塗装されている吾妻橋。墨田川の上流方向へ向かって橋の左側にはすぐ、浅草駅と雷門があり「観光名所浅草」の一部になっている橋。構造上の特徴としては、路面を支える鉄骨が比較的細目で、その分多くの本数が投入されている点。橋好きであれば、川沿いの道から上を見上げるだけで幸せな気分になれること間違いなし。

私のような土木の素人でも、橋がどうやって支えられているのかを理解できるような分かりやすい構造の橋です。

橋の向こうには浅草駅
太い鉄骨のアーチが斜めに橋脚と結合している
川岸からは望遠せずとも構造をじっくり見られる
住所墨田区吾妻橋1丁目 ~台東区花川戸1丁目 Googleマップ

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14:20 | F:橋⑤シンプルな桁橋 1928年竣工 言問橋

読み方は「ことといばし」。浅草と墨田区の向島を結ぶ橋。構造的にはゲルバー橋と言われ、中央付近にヒンジ(ちょうつがい)があり、意図的に遊びを設けることで、耐久性を確保しているのが特徴。一見普通の橋に見えて、当時の安全に対する現実解がこの橋には詰め込まれている。この橋も、橋の下を歩くことができるので、その際には是非アーチ橋との違いをじっくりと見て欲しい。

住所墨田区向島1丁目 ~台東区浅草6丁目 Googleマップ

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14:50 | G:橋⑥遠景からのフォルムが美しい 竣工1931年 白髭橋

すぐそばの白髭神社の名にちなんで命名された橋。竣工は昭和6年(1931年)8月8日で、長さ約168m、幅22m。他の多くの橋が3連のアーチで支えているのに対し、白髭橋は1つのアーチなのが特徴。そのフォルムが美しく、個人的には墨田川にかかる付近の橋で、最も美しいと感じる。少し他の橋からは距離があるが、歩いた分だけご褒美を貰えるので、是非訪問してほしい。

中央のアーチが徐々になだらかになって、そのまま川岸まで到達する曲線美!

圧倒的な曲線美
トラス(三角形の構造)が良いアクセントを出している
当時の工事で、太い鉄骨で曲線を出すのが大変そうと推察
住所墨田区堤通2丁目 台東区橋場2丁目 ・ Googleマップ

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お散歩案内人プロフィール
街歩きを愛する夫婦

東京下町生まれの夫と、東京在住20年を超える妻。デート代節約のため散歩デートを繰り返すうちに、いつの間に街歩きマニアに。東京23区の散歩コース紹介サイト「明日どこいく?」運営。実際に歩いて作成した散歩コースは100以上。特に好きなジャンルは、御朱印・商店街・建築・庭園・食べ歩き。東京シティガイド検定ゴールドバッジ保有。

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