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目黒区碑文谷の歴史を感じつつ素晴らしい建造物を巡る 昼さんぽコース

#目黒区#庭園・公園#レトロ建物探訪
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コース概要

都立大学駅から学芸大学駅の間、「目黒区碑文谷」と呼ばれる一帯を巡ります。鎌倉時代から続く歴史ある鎮守様を参拝し、「碑文谷」の名前の起こりを見学、23区内最古の木造建築を訪ね、教会の素晴らしい内装にウットリ。碑文谷の素晴らし建造物を味わい是非歩いてみてください。

【所要時間:約2.5時間】
【お勧めの曜日:水・木・金・土・日】
【お勧めの時期:いつでも!】

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SCHEDULE

コース詳細

10:00 | B:すずめのお宿緑地公園 280年以上前からある古民家を見学

目黒といえば「さんま」だが、昭和初期までの目黒には竹林が多く、良質のタケノコが取れていた。碑文谷のこの竹林には多くのすずめが住み着き、いつしか地域住民が「すずめのお宿」と呼ぶように。土地の所有者が亡くなり国に遺贈されていた土地を公園にして、現在も立派な竹林を保存している。その趣のある竹林に隣接して建つ古民家は、緑が丘で年寄を代々務めた旧家栗山家の主屋を40年前に移築したもの。移築に際し、法律の関係で茅葺きの上に銅板を張ることになったが、内部は江戸時代中期のまま、丁寧に保管維持。歴史的にも建築的にも見ごたえのある茅葺型銅板葺の古民家は必見。

管理人の方が懐中電灯で室内を照らしながら丁寧に解説してくださいました。ありがとうございました。

公園入口。左に古民家、右には立派な竹林が広がる。
もとの茅葺き屋根のままだと消防法に引っかかるため、上に銅板を被せている。時間が経てば、よい味が出ると思います。
内部は立派な梁がめぐらされています。奥に見えるかまどで今でも毎日火をくべていて、建物内を燻しているのだそう。
3本も大黒柱があるのは280年以上前の建物の証。ついでに言えば、大変裕福なお家だったこともの証でもある。
目黒の名産がタケノコだったころの名残。この竹林と古民家のコラボを求め、インバウンドの方も来られるそう。
住所東京都目黒区碑文谷3丁目11−22 Googleマップ
TEL03-5722-9775
営業時間<古民家>9時30分~15時30分
定休日月曜・火曜・年末年始

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10:35 | C:「碑文谷」の名前の起こりの石碑がある碑文谷八幡宮

詳細な創建年代は不明だが、源頼朝の忠臣、畠山重忠の守護神を家来筋が祀ったのが起源。以来、旧碑文谷村の鎮守として、長い間この地域を護っている。社殿の横にある碑文石は、「碑文谷」の地名の起こりともされている。写真では見づらいが、碑の上部中央に大日如来、左に勢至菩薩、右に観音菩薩の梵字が刻まれており、神社の信仰の遺物として大切に保管されている。近くに流れていた呑川の川床に露出していた上総層群の砂岩から作られた石碑であり、おそらく室町時代のものと考えられ、歴史資料としても重要なものと言える。

畠山重忠といえば、清廉潔白な人柄で「坂東武士の鑑」と称されたイケメン。大河ドラマに登場して有名になりましたね!

一の鳥居からから社殿まで、長く真っすぐな参道は、鎌倉八幡宮の参道を思わせる。写真は二の鳥居。ここからでも十分長い。
広い立派な境内。大きな木に守られて建つ社殿は、明治5年再建、明治20年に改築されたもの。
社殿の「八幡大神」の額は勝海舟直筆だそうです。右奥に碑文石があります。
碑文谷=碑文を掘った石のある谷、という意味。江戸名所図会にも碑文石のことが書かれています。
住所東京都目黒区碑文谷3丁目7−3 Googleマップ
TEL03-3717-6412

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11:00 | D:23区内最古の木造建築 円融寺

23区内で最古の木造建築である釈迦堂(重要文化財)を持つ。建立は室町時代中期(1393年-1466年)。厳密には、東京国立博物館構内の旧十輪院宝蔵が1200年前後の建立とされているが、これは奈良からの移築。よって、東京23区オリジナルとしては円融寺が最古、ということになる。

釈迦堂は唐様入母屋造で、正面から見て屋根の端が少し反り返っているのがチャームポイント。また銅製の屋根も維持されており、綺麗な緑青色をしている。一周ぐるりと見ることができるので、600年の歴史を堪能してほしい。

やっぱり円融寺といえば、歴史を持った建造物や鐘ですね。

築600年。他を圧倒する歴史を誇る釈迦堂。
仁王門より釈迦堂を望む
1643年製の鐘。重要美術品に指定。
阿弥陀堂。1975年建立
住所東京都目黒区碑文谷1丁目22−22 Googleマップ
TEL03-3712-2098
営業時間調査中
定休日なし

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11:30 | E:美しい室内装飾に仰天 カトリック碑文谷教会 (サレジオ教会)

1954(昭和29)年、「江戸のサンタ・マリア聖堂」として建立された、ロマネスク様式の大聖堂。「江戸のサンタ・マリア」とは、入口すぐの場所に飾られている絵「悲しみの聖母」のこと(レプリカ。本物は国宝として国立博物館に所蔵)。1708年、江戸時代に禁教下の日本に上陸し、江戸の切支丹屋敷に幽閉されて殉教したイタリア人宣教師が「悲しみの聖母」を持ち込んだとされている。小さい絵だがその美しさは一見の価値あり。

この教会のもう一つの見どころは、室内装飾+ステンドグラス。建立当初の教会内部は白壁だったという壁一面に描かれた幾何学模様が美しい。ジャコム・フェラーリというイタリア人修道士・芸術家が、一人で3年かけて仰向けになって描いたもの。ステンドグラスは左右の壁に大きく設けられており、光が差し込むと美しく輝く。荘厳な雰囲気の中で、じっくりとその美しさを堪能しよう。

教会としては珍しく、教会内部の写真撮影OKです。教会受付にお声かけくださいね。

ロマネスク様式とは、一般的には、厚い壁や小さな窓、半円アーチなど。構造としてはシンプルなのが特徴。
天井にびっしりと描かれている絵は圧巻。一人で描いたなんて信じられない。
正面祭壇の上部にもびっしりと描き込まれています。
一人で天井画を描くなんて、ミケランジェロが天井画を描いたシスティーナ礼拝堂みたいですね。
江戸のサンタ・マリア
住所東京都目黒区碑文谷1丁目26−24 Googleマップ
TEL03-3713-7624
営業時間ミサの時間以外ならOK
(ミサ/月~金:早朝、金:10時半、日曜:7時・9時・10時半・18時)
拝観料無料
教会内の写真撮影希望の場合は受付に申し出ること

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12:00 | F:碑文谷公園で池とポニーを見て癒される

碑文谷公園の中心にある碑文谷池は、古くから水田灌漑用の貯水池として地域の方に大切に管理されていた。周辺が水田から住宅地に変わった現代も、碑文谷池の永久保存を目的に「碑文谷公園」として管理し、地域の方の憩いの場となっている。土日にもなると多くの方がボートで池に繰り出し、楽しそうに遊ぶ様子が見られる。また、園内にはこども動物広場があり、中学生以下無料で様々な動物に触れあうことができる。ウサギやモルモットの小動物の他、ポニー乗馬体験まで。大人は、残念ながら見守るだけになるが、厩舎の横から顔を出す馬と目で会話ができたり(?)と、癒しの時間が過ごせるのでお勧め。

ポニーと、目と目で会話するのも楽しい時間です。

公園入口
3月から11月までの土・日・祝限定になるが、ボートで池に繰り出すことができる。春になったと実感できるイベント。
厩舎の中からチャク号?が顔を出してくれました。好奇心満々で、こちらをじっっと見ています。
訪問した時間はポニーたちもお昼休み中。調整中のポニーたちを見て、お子様も癒されていました。
住所東京都目黒区碑文谷六丁目9番11号 Googleマップ
TEL03-3714-1548
営業時間<ポニー見学>いつでも
<公園内ポニー引き馬体験(中学生以下対象)>
午前10時~11時30分、午後1時30分~3時
定休日月曜・祝日の翌日(月曜日が祝日と重なる場合は、その翌日以降直近の平日)
年末年始(12月28日から1月4日まで)
料金1人1回200円(当日ポニー舎で乗馬券を購入してください)

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Bitly
お散歩案内人プロフィール
街歩きを愛する夫婦

東京下町生まれの夫と、東京在住20年を超える妻。デート代節約のため散歩デートを繰り返すうちに、いつの間に街歩きマニアに。東京23区の散歩コース紹介サイト「明日どこいく?」運営。実際に歩いて作成した散歩コースは100以上。特に好きなジャンルは、御朱印・商店街・建築・庭園・食べ歩き。東京シティガイド検定ゴールドバッジ保有。

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