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昭和のレジェンド漫画家たちの聖地巡礼 椎名町~南長崎昼さんぽコース

#レトロ建物探訪#豊島区#聖地巡礼#博物館・美術館
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コース概要

豊島区、椎名町駅から落合南長崎駅へ。このエリアは、手塚治虫はじめ、昭和のレジェンド漫画家たちが駆け出しの頃に住んでいたトキワ荘がありました。跡地付近にできたミュージアムの他、漫画にも登場した町中華の名店・名作漫画が読み放題の施設・昭和レトロを感じさせる施設など見どころたくさん。是非歩いてみてください。

【所要時間:約3時間】
【お勧めの曜日:月曜以外】
【お勧めの時期:いつでも!】
※以下の展示は期間限定
 〇トキワ荘マンガミュージアム「藤子不二雄Ⓐのまんが道展」 ~2023.3.26 (日)
 〇トキワ荘通り昭和レトロ館「これも学習マンガだ!展」第3期特集作品『JIN―仁―』~2023.4.16 (日)

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コース詳細

10:30 | B:漫画家たちの守り神 金剛院のマンガ地蔵を参拝

1522年、現在地より少々離れた場所に開創。火災に見舞われ、1715年に現在地へ移転。長崎村の鎮守社の別当寺として、永らく長崎一帯を護ってきた。1780年建立の朱塗りの山門はじめ、境内には歴史的建造物が多く見どころが多い。

境内の弘法大師像の側に、突然登場する青ダヌキ、もとい、ドラえもんの像。その横には、漫画家の聖地を護る「マンガ地蔵尊」がいらっしゃる。カブラペンの形の光背、錫杖の代わりにGペンを持っていたり、漫画のコマになっている衣には「カリカリ」「シャッ」などの擬音も。

撫でれば創造の力を授かるとも言われています。クリエイターの方は参拝することをお勧めします。

江戸時代の大火の折、多くの罹災者を助けたことで、将軍より山門を朱塗りとする許しを得た山門。大変な名誉。
漫画の聖地、南長崎を護るお地蔵様を作ろうと、お寺とアーティストの方がタッグを組み、7年ほど前からお祀りしているのだそう。
御朱印のフォントもちょっと変わっています。よく漫画の擬音に使われるヤツですよね。
弘法大師像の右横に、国民的に有名な青ダヌキがいます。
境内には立派な庫裏も。
住所東京都豊島区長崎1丁目9−2 Googleマップ
TEL03-3957-2313
営業時間9時~16時
定休日なし

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10:55 | C:南長崎公園ラーメン屋台モニュメントを見学

トキワ荘のある椎名町・南長崎一帯には、そこかしこに漫画のモニュメントがある。南長崎公園にある「ラーメン屋台モニュメント」には、藤子不二雄のマンガ『オバケのQ太郎』『ドラえもん』にも登場した「ラーメン大好き小池さん」の姿が。そもそも「小池さん」とは、藤子不二雄と同時期にトキワ荘に住んでいたアニメーター鈴木伸一をモデルにして藤子不二雄が描いたキャラ。このモニュメントは、鈴木伸一自身によって書下ろしたもの。

小池さんって、食べている最中にドラえもんやオバQがずかずか土足で上がっても、動じず、いつも美味しそうにラーメンをすすっていましたよね。

いつも美味しそうにラーメンをすすっています。
公園のトイレもアーティスティックにペイントされていました。
日中は子どもたちの遊ぶ元気な声が響いていました。
住所東京都豊島区南長崎3丁目37−2 Googleマップ

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11:05 | D:レジェンド漫画家たちが集ったトキワ荘 跡地碑を見学

老朽化のため惜しまれつつ1982年に取り壊されたトキワ荘。その跡地には現在出版社の社屋が建っている。敷地内に跡地のモニュメントが設置されている。

トキワ荘のイメージモニュメントが残っている
跡地には、現在「日本加除出版株式会社」の社屋が建っている。
住所東京都豊島区南長崎3丁目16−6 Googleマップ

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11:10 | E:名作漫画の蔵書は6000冊!トキワ荘マンガステーション

2020年、トキワ荘マンガミュージアムと同時開業した施設。トキワ荘にいたレジェンド漫画家に関連する書籍約6000冊を所蔵。店頭には、その一部ではあるが大量の書籍が並べられており、貸し出しはしていないが店内で自由に読みふけることができる。単行本はもちろん、キャラが掲載された雑誌、初版本・文庫版や、キャラが登場している教材・ムック本・コンビニコミックに至るまで種類豊富。

特に手塚治虫の蔵書は素晴らしい!この後の用事がなければ何時間でも居座りたかったです。

レジェンド漫画家の名作がぎゅうぎゅう詰まったパラダイスへGO!
ずらり、圧巻の書籍数。
ドラえもんだけでこの数。ドラえもんが登場した小学生向け教材までありました。
なんと素晴らしい施設。出ていけと言われるまで何時間でも居座れそう。
住所東京都豊島区南長崎2丁目3−3 Googleマップ
TEL03-6674-2518
営業時間10時00分~18時00分
定休日月曜

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11:25 | F:マンガグッズが沢山 豊島区トキワ荘通りお休み処を見学

トキワ荘の跡近く、2013年にされた休憩・案内施設。お店のお姉さん曰く「トキワ荘マンガミュージアムが建つより先にこのお休み処ができた。そこからこの一帯の『漫画の聖地化』が始まった」のだそう。1階は、トキワ荘関連グッズの販売、たくさんの漫画家のサイン色紙がずらり。グッズはここでしか購入できないレアものも多い。是非お土産に。2階は、トキワ荘に集った若かりし漫画家たちの兄貴分、寺田ヒロオの部屋を忠実に再現した展示が。当時使われていた空瓶や、町中華の名店「松葉」の大盛用どんぶり、壁に吊るされた封筒入れまで再現した様子は見ごたえあり。

建物は、古い米屋さんをリノベしたものです。建物自体も見ごたえありますよ。

昭和元(1926)年築、吉津屋米店を改装した施設。トキワ荘にも米を配達していたそう。
左:漫画関連グッズや書籍が置かれている(書籍は購入不可) 右:漫画家たちのサインがずらり!これだけでも楽しい。
一番のロングセラー。実際に使われたスリッパではないが、それっぽく作ってみたらバカ売れ。改良を重ねる毎にフカフカになっていったそう。
再現された寺田ヒロオの部屋。すぐ横に、実際のお部屋の写真があるので見比べてみよう。非常に高い再現率にビックリ!
住所東京都豊島区南長崎2丁目3−2 Googleマップ
TEL03-6674-2518
営業時間10時00分~18時00分
定休日月曜

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11:40 | G:松葉でラーメン大好き小池さんが食べていたラーメンを実食

1950年創業の町中華の老舗。名物ラーメンは、藤子不二雄の自伝的作品「まんが道」にも登場、トキワ荘の住民の大好物だったメニュー。トキワ荘に出前していたり、前述の小池さんがいつもすすっていたあのラーメンとしても有名。今回は平日・開店すぐの訪問だったためすんなり入店できたが、土日となると入店の列が長くできる。注文するのはもちろんラーメン、そして、松葉名物「チューダー」。「チューダー」とは、焼酎3をサイダー7で割ったもの(ショウチュー+サイダー)で、前述の寺田ヒロオが考案したお酒。えらく甘く飲みやすいので飲みすぎ注意!今回は2人で1杯に収めておく。ラーメンは、昔ながらの中華そば。あっさりしょうゆ味、具は、ゆでたまご・メンマ・ワカメ・ゆで卵・チャーシューの定番。

小池さんさながら、最後の一滴まで啜り、「ンマーイ!」を堪能しました!

「ンマーイ!」を求め、土日には行列必至となる名店。
店内には漫画家+グルメ業界人の色紙がずらり。トキワ荘以外に、ここも漫画家たちの聖地なんです。
ラーメン600円&チューダー350円。大盛はプラス100円。安すぎる!トキワ荘に届けていた頃は一杯45円。
開店すぐでこの人数。この後12時にかけてジャンジャンお客がきます。
住所東京都豊島区南長崎3丁目4−11 Googleマップ
TEL03-3951-8394
営業時間11時00分~15時00分、17時00分~20時00分
定休日月曜

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12:10 | H:「昭和」と「漫画」が学べる トキワ荘通り昭和レトロ館を見学

2022年開館、正式には「豊島区立昭和歴史文化記念館」昭和の歴史と文化を次世代に継承するための施設。建物は「味楽百貨店」をリノベしたもの。味楽百貨店は、昭和20年代に建てられた戦後マーケットで、昭和の歴史的建造物と言える。2階に、昭和レトロの生活様式を感じることができる展示や、昔の池袋・椎名町周辺の街並みを再現した鉄道ジオラマなどがあり、訪問当時も地元の小学生の社会科見学中で大賑わいだった。

1階で特別企画展「これも学習マンガだ!~世界発券プロジェクト~」を開催中。漫画を通じて、価値観・社会・仕事・スポーツなど、世界を生き抜くための知恵・知識を学んでほしい、というコンセプトで、厳選された学習漫画を多数展示。単なる娯楽ではない漫画を読み、理解し、深く考え、大人になってほしいという内容に共感したのか、社会科見学に来ていた子どもたちもじっくり読みふけっていた。

お勧めされていた漫画には我が家の蔵書もありました。あとで読み返してみようっと。

昭和20年築「味楽百貨店」の建物をリノベ。看板建築が立派ですね。
訪問時(2023.3月)は『JIN‐仁‐』を特集。医史監修・歴史監修・医療監修の先生方の思いなど、大人も読んでて唸ります。
漫画をジャンル別に紹介。1巻が自由に閲覧可能。子どもたちが食い入るように読んでいました。良いことですね。
昭和40年頃の暮らしを再現した展示も。私たちはギリギリ分かります。今の子どもたちには新鮮でしょうね。
住所東京都豊島区南長崎3丁目4−10 Googleマップ
TEL03-3565-6991
営業時間10時00分~18時00分
定休日月曜
入館料無料

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12:40 | I:トキワ荘を忠実に再現 豊島区立トキワ荘マンガミュージアムを見学

トキワ荘は、1952(昭和27)年~1982(昭和57)年にかけて、先述の場所に実在した木造2階建てアパート。手塚治虫・藤子不二雄・石ノ森章太郎・赤塚不二夫など、昭和のレジェンド漫画家たちが若かりし頃に居住していたことから漫画の聖地となっていた。老朽による取り壊し後、「マンガの聖地としまの象徴」を作るべく、当時の住民の先生方への聞き取り調査等を基にトキワ荘を忠実に再現。当時の暮らしぶりがわかる展示や特別企画展を通じ、レジェンド漫画家たちの凄さを実感できる博物館となっている。

訪問時の企画展は「藤子不二雄Ⓐのまんが道展」を開催中。「まんが道」の中から、藤子不二雄が結成し、トキワ荘に入り成長するまでを中心に展示。藤子不二雄はじめ、トキワ荘にその頃居住していたレジェンド漫画家たちの写真なども展示されており必見。

この先生もあの先生も若い頃があったんだなあ、と実感できます。「まんが道展」は3/26(日)までです!

看板も含め、外観の再現率がすごいのです。
2階に、当時のトキワ荘の居住スペースを再現。廊下・共同炊事場の様子は「まんが道」でも描かれています。
藤子不二雄のお二人が居た部屋。机を並べて一心不乱に描いている様子。
鈴木伸一先生たちの使った部屋を再現。
藤子不二雄の歴史はここから始まった!ここで出会っていなかったら、私たちはドラえもんに会えませんでした。
トキワ荘に同時期に住んでいた先生方の貴重な写真。左下は、藤子不二雄所蔵の「トキワ荘14号室の壁」も特別展示。
まんが道に描かれた昔の椎名町の様子。非常に詳細に描かれていて驚きます。
住所東京都豊島区南長崎3丁目9−22 Googleマップ
TEL03-6912-7706
営業時間10時00分~18時00分
定休日月曜
入場料特別企画展期間中は全館有料(今回は大人500円)

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街歩きを愛する夫婦

東京下町生まれの夫と、東京在住20年を超える妻。デート代節約のため散歩デートを繰り返すうちに、いつの間に街歩きマニアに。東京23区の散歩コース紹介サイト「明日どこいく?」運営。実際に歩いて作成した散歩コースは100以上。特に好きなジャンルは、御朱印・商店街・建築・庭園・食べ歩き。東京シティガイド検定ゴールドバッジ保有。

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