コース概要
日頃街歩きをしていて、数字が入っている地名・名所を見かけたとき、「何が五個あったんだろう?」と不思議に思うことってありませんか?今回は、学芸大学駅からスタートして目黒駅まで、数字が付いている名所とその由来を辿ります。そこには、明日誰かに話してみたくなる発見が。是非歩いてみてください。
【所要時間:約3時間】
【お勧めの曜日:月・火・水・木・金】
【お勧めの時期:いつでも!】
- 10:00A:学芸大学駅から出発
(移動:徒歩12分)
- 10:20
(移動:徒歩5分)
- 10:35
(移動:徒歩12分)
- 11:00
(移動:徒歩22分)
- 11:30
(移動:徒歩3分)
- 12:00
(移動:徒歩12分)
- 12:40
(移動:徒歩7分)
- 12:50H:目黒駅へ到着
今日も一日お疲れ様でした。
コース詳細
10:20 | B:五本木交差点~鎌倉街道を昔から見守る五本木庚申塔群を参拝
「五本木」という地名は遡ること鎌倉時代。この周辺に「五本木組」という、村の更に小さい単位の行政区があったものによる。そして、何が「五」本なのかといえば、この周辺に通る鎌倉街道沿いに五本の大樹があった、ということが由来だそう。現在の五本木交差点近く、古道の鎌倉道沿いに今も鎮座している五本木庚申塔群には、1686年~1810年にかけての年号が刻まれている。江戸時代以降、建てた場所から移っておらず、現代まで地元住民や街道を行き交う人々を見守ってきた。
訪問時も、地元の人により綺麗にお花が供えられていました。守り、守られる存在なのですね。
住所 | 東京都目黒区五本木2丁目20−22 Googleマップ |
10:35 | C:五本木の鎮守様 十日森稲荷神社を参拝
もとは五本木の旧家の邸内にあった屋敷神をここに移したもの。当時から付近には五本木田圃が広がっており、豊作守護神・旧上目黒村五本木組の鎮守様として昔から地域を守ってきた。「十」日の由来は、稲荷神を祀った森=稲荷森(とうかもり)=十日森となったという説があるそう。
現在の本殿は、1884(明治17)年建築の歴史あるもの。落ち着いた雰囲気が素敵な神社でした。
住所 | 東京都目黒区中央町2-17-15 Googleマップ |
TEL | 03-3710-7426 |
11:00 | D:清水の湧き場 清水稲荷神社から六畝川プロムナードをたどる
目黒通り沿い、沢山の幟と巨木に守られた清水稲荷神社。1897(明治30)年頃、この神社の近くに清水が湧き出る場所があったことから祀られ始めたとされる。この清水を水源としていたのが六畝川(ろくせがわ)。現在は「六畝川プロムナード」という名の暗渠となっており、途中から羅漢寺川に合流し、この後訪問予定の五百羅漢寺方面まで流れていく。六畝川の何が「六」なのか、というと、実は正解は調べきれなかった。この神社一帯(目黒本町一丁目)は、明治時代に開墾するにあたり、六畝ずつ区切ったことから「六畝割」と呼ばれていたとされているが、それに由来したことか。いずれにしても、くねくねとした細い道、「暗渠は車の重さは耐えられない」という証である車止め、川の流れを彷彿とさせる美しいタイル、所々にある護岸壁の跡を見ると、暗渠を歩いているのだな、とワクワクする。
住所 | 東京都目黒区目黒本町1丁目1−5 Googleマップ |
11:30 | E:溢れかえる程の羅漢たちは必見 五百羅漢寺
その名の通り、元々は開基の松雲元慶(1648年-1710年)が彫り上げた536体の羅漢像を収めていた寺院。その後、大地震による倒壊や移転を経て、287体が現存し東京都指定有形文化財となっている。羅漢像は本堂だけでは収まり切れず、羅漢堂にも多くが収められており、多くの像が一堂に会する姿は圧巻。「五百」の数字の由来は、インドの仏典に、仏に常に従った弟子の数であるとか、経典編纂の参加者の数であるとも言われている。
羅漢と一言でいっても様々な修行僧がいるので、特徴をしっかりと彫り分けているのが見どころです。
住所 | 東京都目黒区下目黒3丁目20−11 Googleマップ |
TEL | 03-3792-6751 |
営業時間 | 9時~17時(拝観受付は時30分まで) |
定休日 | なし |
12:00 | F:目黒不動の門前の老舗 おそうざい七力
目黒不動尊の門前商店街にある、お弁当テイクアウト・イートインもしているお惣菜やさん。お弁当・店内どちらも、毎日手間暇かけて作られる日替わりのメイン3つのうちから1つ選び、あとは4種類程度の副菜が付いてくるシステム。なんと、お弁当で650円から、イートインでも850円(お味噌汁付き)と破格の安さ。今回は、グリーンカレーをメインに、春キャベツのおかかマヨ和え・お豆の煮物・インゲン胡麻和えなどを店内で頂いた。どの手作りおかずも、体に優しいお味だなあ、と噛みしめながら頂いた。春キャベツマヨあえについてはレシピを教えてもらったほど。
「七力」の屋号の由来を伺ったところ、実はお店のご主人もわかっていないのだそう。ただ、追えるだけで現在のご主人で八代目。おそらくは、江戸時代の頃から目黒不動尊前の門前町で代々飲食店を営んでいるらしい、とのこと。
お店周辺の歴史を紐解こうと、「七力の名前って、この昔の文献にありますよね?」と訪問する方が絶えないのだそう。びっくり!
住所 | 東京都目黒区下目黒3丁目19−11 Googleマップ |
TEL | 03-3712-6326 |
営業時間 | 11:00過ぎ~13:30頃(売り切れ次第終了) |
定休日 | 土・日・祝 |
12:40 | G:悲恋の物語ゆかりの場所 お七の井戸を見学
目黒区下目黒にあるホテル雅叙園東京。ホテル敷地の入口すぐのところにあるこの井戸は、井原西鶴による物語『好色五人女』でも有名になった江戸・本郷の八百屋の娘「お七」に由来する。江戸時代、恋人である吉三郎に会いたい一心で自宅に放火し、その後火あぶりの刑に処されたというお七。お七の火刑後に吉三郎が出家で名乗ったとされる西運は、明王院という寺院に入り、お七の供養のための行を行う際にこの井戸の水で身を清めたとされる。明王院は現在の雅叙園エントランス付近にあった寺院。彼女がこの井戸を使ったわけではないが、その縁から「お七の井戸」と呼ばれるようになったと伝わる。
お七の名前がなぜ「七」なのかは、実は史実はほとんどわかっていないそう。ただ、この物語をもとに、「お七」という言葉は「放火」を表す隠語になったそうです。
住所 | 東京都目黒区下目黒1丁目8 ホテル雅叙園東京内 Googleマップ |
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