新橋駅と鉄道開業の歴史
日本初の鉄道路線は、1872(明治5)年10月14日、新橋駅(のちの汐留駅)~横浜駅(現:桜木町駅)に開業。路線は工事を容易にするため海岸付近に設定され、全線29kmのうち1/3にあたる約10kmは海上線路となった。海岸付近を通る路線のうち、田町~品川の約2.7kmには約6.4kmの幅の堤を建設し、その上に線路を敷設(高輪築堤)。2019年の高輪ゲートウェイ駅西側の再開発の際、約1.3kmにわたりこの堤の遺構が発見された。(Wikipediaより抜粋)
開業当時の東京側の鉄道始発駅は、1872(明治5)年に、現在の新橋駅の東側に「新橋停車場」として設置されました。
現在の新橋駅は、1909(明治42)年に、日本初のレンガアーチ橋の高架駅「烏森駅」として誕生。同時に山手線の電化工事が完成し、烏森~上野間で電車運転が開始しました。
1914(大正3)年、東京駅開業にあわせ、新橋停車場は「汐留駅」へ改称し、以降は築地市場との間の貨物線として稼働を開始。烏森駅は二代目の「新橋駅」へ改称し、現在に至ります。
コース概要
明治時代に日本初の鉄道路線が開業した新橋駅周辺には、現在でも多くの鉄道遺構が残っています。今回は、新橋駅を中心にそれら鉄道遺構を歩いて巡ります。明治時代創業のオムライス&ナポリタンの名店で絶品ランチもいただきます。是非歩いてみてください。
【所要時間:約2.5時間】
【お勧めの曜日:火・水・木・金・土】
【お勧めの時期:いつでも!】
- 9:50
(移動:徒歩3分)
- 10:00
(移動:徒歩3分)
- 10:10
(移動:徒歩7分)
- 10:20
(移動:徒歩2分)
- 10:38
(移動:徒歩9分)
- 10:53
(移動:徒歩20分)
- 11:15
(移動:徒歩12分)
- 11:30
(移動:徒歩1分)
- 12:15I:新橋駅烏森口へ戻る
今日も一日お疲れ様でした。
コース詳細
9:50 | A:鉄道発展にまつわるモニュメントが沢山 新橋駅日比谷口から出発
JR新橋駅からスタート。駅構内には、明治時代の開業時の面影を伝えるモニュメントなどが点在している。まずは3番線ホームへ。2番線ホームとの間、4号車付近の線路わきには「汽笛一聲 新橋地下駅開業記念」のモニュメントがある。1976年、通勤ラッシュへの対応のため輸送力増大の目的で新橋駅内の線路を移設、横須賀線を地下に移した際に建てられたもの。
その他には、美しいステンドグラス、開業時の駅を支えた柱など。駅を出る前からワクワクが止まりません!
住所 | <汽笛一聲 新橋地下駅開業記念> 東京都港区新橋2丁目17 新橋駅構内 Googleマップ |
10:00 | B:新橋駅西口広場 (SL広場)で再現された高輪築堤の様子を見学
このSLは、1972年、鉄道開業100周年を記念して、国鉄(現在のJR)から無償貸与されたもの。そして、その足元は、以前はレンガ造りの台座だったものを、鉄道開業当時の高輪築堤の様子を再現したモニュメントに2023年3月に再整備。2019年の品川駅周辺開発の際に発掘された、高輪築堤の第七橋梁橋の台部に使われていた安山岩の実物を使うところがすごい。
この広場は、TV番組で、この場所でお仕事帰りの方を捕まえたインタビュー映像が流れることが多いですね。
住所 | 東京都港区新橋2丁目7 Googleマップ |
10:10 | C:「汽笛一聲新橋を~」鉄道唱歌の碑を見学
1957(昭和32)年、鉄道開通85周年記念に建てられたパブリックアート。明治時代に作詞された「鉄道唱歌」の1番の歌詞と記念の文が刻まれている。ちなみに、鉄道唱歌は、全ての歌詞を載せると全5集、334番にもなる大長編唱歌。この歌が出来た当時の新橋駅は、現在のゆりかもめ新橋駅の向こう側に設置されていたことから、その方向に向かって建てられたのだそう。
第1集だけでも66番まで!カラオケでは第1集を全て歌うことができ、その曲長は28分40秒、カラオケで収録されている歌としては有数の長さ。
住所 | 東京都港区新橋2丁目17−14 Googleマップ |
10:20 | D:旧新橋停車場 鉄道歴史展示室で駅舎遺構を見学
2003年オープン、鉄道開業当時の新橋駅があった付近に、当時の駅舎を忠実に再現した展示館。建物内外には、開業当時の駅舎の基礎石がそのまま保存展示されており見学できる。1階は使用されていた改札はさみや工具などの遺物を常設展示。2階は企画展となっており、訪問当時は「山手線展」を開催中。山手線が環状化する前の経緯などの「山手線トリビア」や、開業100周年記念のヘッドマークなんて貴重なものも展示。
たくさんの鉄道マニアたちが訪問しており、それらの展示物をじっくり眺めていらっしゃいました。
住所 | 東京都港区東新橋1-5-3 Googleマップ |
TEL | 03-3572-1872 |
営業時間 | 10:00-17:00 ※入館は閉館15分前まで |
定休日 | 毎週月曜(ただし、祝祭日の場合は開館、翌火曜日が休館) 年末年始(12月29日~1月3日)展示替え期間中・設備点検時 |
入館料 | 無料 |
10:38 | E:日本の鉄道の起点 0哩標識(ゼロマイルポスト)を見学
1870(明治3)年、鉄道の距離の測量起点となる第一杭が打ち込まれた場所。1936(昭和11)年に「鉄道発祥の地」として0マイルの標識とレールを復元。1965年には、「旧新橋横浜間鉄道創設起点跡」として国の指定史跡に認定される。すぐ横には当時のプラットホームも忠実に再現。
明治時代を生きた人々と同じ目線で見ていると思うと、何ともノスタルジックな気分にさせられますねえ。
住所 | 東京都港区東新橋1丁目5 Googleマップ |
10:53 | F:こんなところに貨物線の名残 浜離宮前踏切跡を発見
1914(大正3)年に東京駅が誕生すると、鉄道開業時からの新橋停車場は「汐留駅」と改称。そして、1931(昭和6)年から、築地にある東京市中央卸売市場との間の貨物運搬の線路が引かれ、1987年まで大活躍していた。貨物輸送に車が使われるようになり線路も撤去されたが、「銀座に鉄道踏切信号機があるなんて珍しい!」との地元住民の声が高まったことから、踏切は保存されることになった。
最初見たときは、路上に突然踏切があるのでとても驚きました。
住所 | 東京都中央区銀座8丁目20 Googleマップ |
11:15 | G:鉄道開業当時の旧新橋停車場 機関車用転車台跡を見学
1872(明治5)年に竣工した、新橋停車場開業当時の転車台。1991年から開始された旧新橋停車場周辺の発掘調査の際に、機関車方向転換用の転車台の基礎が発見されたものをここへ移設。汐留一帯の公園整備にあたり、風化の進んでいない石を選びこの公園内に埋め込み、転車台のデザインを再現している。
住所 | 東京都港区東新橋2丁目17−1 汐留西公園 Googleマップ |
11:30 | H:明治時代創業の老舗 むさしやでオムライスランチ
新橋駅烏森口の前、しぶーい外観のニュー新橋ビルの1階にある洋食屋さん。創業はなんと1885(明治18)年。当初は愛宕山で焼き芋屋を営んでいたが、その後新橋に移転。お菓子屋を経て現在の洋食屋スタイルへ。7人かけカウンターのみの店舗で、毎日たくさんのお客さんに美味しい洋食を提供している。
そんなお店のウリはオムライス。卵に包まれた中身は、チキンライス・ドライカレー・ジャンバラヤの3種類から選べる。他のお客さんの注文を聞いていると、ほぼチキンライスを注文。たまに大盛り、ミニハンバーグトッピング、そしてナポリタンを別皿で追加注文するという強者までいた。今回は定番、チキンライスのオムライスを注文することに。並んでる間にお店のご主人に口頭で注文⇒席が空いて着席するとすぐ提供⇒その場で現金払いという、非常にスピーディーな提供のされ方に驚かされる。中のチキンライスは、卵にスプーンを入れるとふわっとバターのいい匂い!チキンライスの味も濃厚・ガッツリしている。付け合わせというには大盛のナポリタン・キャベツサラダも非常に美味しい。
住所 | 東京都港区新橋2丁目16−1 ニュー新橋ビル 1F Googleマップ |
TEL | 03-3501-3603 |
営業時間 | 平日:10時30分~20時30分 土曜:11時00分~16時00分 |
定休日 | 日曜 |
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