青山の個性あふれる美術館巡り 昼さんぽコース

#港区#現代建物探訪#博物館・美術館
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コース概要

ハイセンス・大人な街として有名な青山界隈。今回は、表参道駅からスタートして、青山の美術館を巡ります。国宝・重要文化財だらけの根津美術館や、芸術が爆発している岡本太郎記念館をはじめ、こだわりと個性あふれる美術館にワクワクが止まらないさんぽです。是非歩いてみてください。

【所要時間:約2.5時間】
【お勧めの曜日:水・木・金・土】
【お勧めの時期:いつでも!(ただし、各美術館の展示入替による休館期間に注意)】

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コース詳細

10:10 | B:国宝・重要文化財・美しい庭は眼福もの 根津美術館

実業家・初代根津嘉一郎が収集した、日本・東洋の古美術品コレクションを保管している美術館。1940(昭和16)年、二代根津嘉一郎が美術館を開館。7,613件のコレクション(2021年12月末時点)には、国宝6件、重要文化財88件、重要美術品95件を含む。初代根津嘉一郎の願い「(素晴らしい美術品は)衆と共に楽しむ」の通り、企画展開催のたびに数々の国宝・重文クラスの美術品を惜しげもなく展示され、非常に嬉しい限り。企画展内は撮影禁止だが、企画展以外の1階のフロアと日本庭園は撮影OK。

外国からの観光客の方や、アートを学ぶ学生とその先生による実地講義もされていました。贅沢な教材ですねえ。

表参道駅からハイブランドなブティックが立ち並ぶみゆき通りを通り抜けると見えてきます。
訪問時は特別展「国宝・燕子花図屏風」を開催中。2023/5/27からは、企画展「救いのみほとけ」お地蔵さまの美術を開催。
2009年改築された本館は、建築家隈研吾による設計。竹をふんだんにつかった意匠。
重要文化財、十一面観音立造。7世紀、唐の時代の長安にあったもの。さらっと、常時館内に展示されています。
その他にも中国にあった貴重な彫刻がそこかしこに展示されています。なんとも贅沢な空間。
中央に池を配置した美しい日本庭園。池の中の石の井筒からは今も地下水が吹き出しています。風流~。
日本庭園を散策すると、このような素晴らしい石像がゴロゴロいらっしゃいます。眼福ものですね。
弘仁亭の燕子花。毎年4月頃に見事な花を咲かせます。訪問時(2023年5月中旬)は終わりかけでしたが美しかったです。
住所東京都港区南青山6-5-1  Googleマップ
TEL03-3400-2536
営業時間午前10時~午後5時(入館は4時30分まで)
定休日月曜・展示替期間・年末年始
ただし月曜日が祝日の場合、翌火曜日
入館料
当日券(窓口販売)
【企画展開催中】一般:1400円
【特別展開催中】一般:1600円

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10:45 | C:芸術は今もなお爆発中!岡本太郎記念館

1998年開館。芸術家・岡本太郎が、亡くなる前の42年間、アトリエ兼住宅としていた建物を美術館として公開、作品を展示している。入口入って左側にある建物にはショップと作品展示、右側にあるアトリエ兼住宅(旧館・坂倉準三による設計)には岡本太郎が生前作品制作していたままの様子を保存している。建物内の作品のインパクトはもちろんのこと、庭の様子も凄い。植物と作品が融合した、「生命の爆発」とも「芸術の爆発」とも言い難いカオスな感じからは非常に強いパワーを感じる。

芸術に説明は要りません!ただただ、その強烈なパワーを感じ取るのみです!!

入口。建物の前にはジャングルのような庭があります。
訪問時は企画展「衝動の爪あと」を開催中。「何べんも何べんも自分に問うてみる。“そういうもの”を確かめる」
大阪にある代表作「太陽の塔」のミニチュアも。
1959年に岡本太郎がデザインした、近鉄バファローズのロゴマーク。試作デッサンも見ごたえあります。
打ち合わせに使われていたサロン。左のマネキンは、ご本人がシリコンに埋まって作られた原寸大。夜中見るとビビりそう。
建物奥にあるアトリエは、岡本太郎が亡くなる直前の状態のまま、保存されています。
庭では、熱帯植物と作品が一体化してしまっており、カオスな感じになっています。
ショップで岡本太郎美術作品「リボンの子」のミニチュアをゲット。手乗り岡本太郎。ちょっとカワイイ。
住所東京都港区南青山6-1-19 Googleマップ
TEL03-3406-0801
営業時間10:00~18:00(最終入館17:30)
定休日火曜(祝日の場合は開館)、年末年始(12/28~1/4)及び保守点検日。
入館料一般 650円

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11:10 | D:紅ミュージアムで江戸時代からの「紅」の歴史を学ぶ

創業1825年、今では日本最後の「紅屋」となった伊勢半本店が開いたミュージアム。創業時から現代までの「紅」と「化粧」の文化と技を展示・発信している。江戸時代の紅を作る道具や化粧道具、現在販売されているコスメグッズをずらり展示。
「紅屋」とは、ベニバナの花びらから「紅」を作って販売するお店のこと。昔は、花びらからの抽出液に、アルカリと酸による化学反応を起こし赤色色素を抽出・精製、「紅」を作る。その紅を、化粧や浮世絵の絵の具、布や食べ物の染料としていたそう。江戸時代の紅の作り方の動画を見ると、まるで現代の化学実験を見ているようで非常に驚かされる。

昔の紅筆や美容本を読んでいると、なんだかワクワクしてきます。

紅ミュージアム
紅の作り方の動画解説あり。紅皿に紅が塗られると、じわーっと玉虫色に変色していく様は非常に面白い。
昔のメイク道具。紅筆なんか、いまでも使えそうな感じがしません?
江戸時代の美容読本。今も昔も、メイクアップやスキンケアの方法に興味があるのは変わりませんね。
明治時代の化粧道具入れ。豪華な造り。
平成に流行ったギャルメイクに欠かせない「キラキラ」。伊勢半は、ラメ入りコスメのラインナップが凄かった記憶があります。
住所東京都港区南青山6-6-20 K’s南青山ビル1F Googleマップ
TEL03-5467-3735
営業時間10:00 〜 17:00
定休日日曜・月曜・創業記念日(7月7日)・年末年始
入館料無料

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11:25 | E:骨董品を扱うハイセンスなお店がずらり 骨董通りを散策

六本木通りと青山通りを繋ぐ通り。正式には「南町通り」もしくは「高樹町通り」。大戦後、通り近くに根津美術館などがあり骨董品店が多く集まったことから「骨董通り」と呼ばれるようになった。今でも、骨董品店はもちろん、高級ブティック、こだわりのブランドショップ、お洒落なレストランやカフェなどが並び、ハイセンスな客が集まるキラキラ通りとなった。

右も左もとにかくお洒落なお店だらけ!いくつかご紹介します。

骨董通り
本格的な骨董品を取り扱うお店がずらり。
福岡で420年続く、初代高取八山直系の窯元「高取焼宗家」の東京本店
西洋アンティークショップ「阿藤ギャラリー」阿藤芳樹社長はあの「なんでも鑑定団」にも登場する鑑定士さんです。
ファッションとしてのペルシャ絨毯が美しい「ライオンラグス青山」
パンマニアには有名、「d’une rarete(デュヌラルテ)」本店。モーニングが絶品だそう。
住所<高取焼宗家 東京店>東京都港区南青山6丁目5−39 Googleマップ
TEL03-3409-6585
営業時間11時00分~17時00分
定休日日曜・月曜

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11:40 | F:ヨックモックミュージアムでピカソのこだわりセラミック作品を見学

2020年、洋菓子店ヨックモックが開館したミュージアム。ヨックモックグループとして収集した約500点のピカソのセラミック(陶器)作品を展示している。なぜヨックモックがピカソ?かというと、ピカソのセラミック作品を見た二代目社長である藤縄利康が、ピカソの自由な発想と「菓子は創造するもの」という初代社長の菓子作りに対する想いに「ワクワク」「楽しさ」の共通項を見出したからなのだそう。開館以来、お菓子とアートの可能性を見出すべく、企画展を開催している。 

今回は寄りませんでしたが、1階のカフェ「ヴァローリス」ではヨックモックブランドの高級こだわりスイーツが頂けるのだそう。

建物は、建築家栗田祥弘による設計。美術館というより「家」という印象。
地下階。ピカソのセラミック(陶器)作品がずらり。
ピカソの闘牛のモチーフは有名ですね。
ピカソといえばキュビスム。顔をイメージした作品ももちろんあります。
「フクロウの形をした女の水差し」ユーモアあふれる名作も展示されています。
2階。天井から光が差し込む明るい雰囲気。ピカソらしい、顔を描いたセラミックがたくさん。贅沢な空間。
1階へ。ギフトショップ・カフェ「ヴァローリス」があります。
ヨックモックの代表的なお菓子「シガール」をお土産に。ピカソ仕様の缶はこのミュージアムオリジナルのもの。
住所東京都港区南青山6丁目15-1 Googleマップ
TEL03-3486-8000
営業時間10時〜17時 ※入館は閉館の30分前まで
定休日月曜・年末年始・展示替期間
入館料一般:1,200円
大学生・高校生・中学生:800円
※ピカソが愛したボーダーシャツを着て来館すれば200円引き
※割引は入館当日に受付でのチケット購入が対象

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12:15 | G:スパイラル ユニークなホールでユニークなアート作品を鑑賞

1985年、「生活とアートの融合」をテーマに竣工された複合文化施設。設計は、最も名誉あるとされるプリツカー賞を受賞した名建築家である槇文彦。色々な図形を組み合わせたような外観や、大きならせん状の吹き抜けの内部構造の存在感により、日本のポスト・モダン建築を代表する国際的な名建築とされる。
1階奥にある多目的ホール「スパイラルホール」がこの建物の見どころ。1階入口からカフェを抜けると、その先には大きならせん状(=スパイラル)のスロープのあるホール。お茶を飲みながらでもアートを感じることができるオープンな造りになっている。ホールやその他同居しているギャラリーでは、入れ替わり現代アートやデザインの展覧会が開催されており、その建築の素晴らしさも相まって、コアなアートファンを虜にする面白さがある。

入口。2階に見える、段になっているガラス張りスペースもギャラリーです。
スパイラル全景(Wikipediaより引用)様々な図形をモチーフにした、複雑な外観。
らせん状のスロープの空間が独創的なホール。訪問時は、みょうじなまえ氏のアート作品『バベルとユートピア』の展覧会を開催中。
スパイラルホールの大きな半円の天井からは、やさしい太陽光が降り注ぐ。
新進気鋭のアーティストたちの展覧会が開催中。この後も、イベントの予定はぎっしり埋まっている。
住所東京都港区南青山5丁目6番23号 Googleマップ
TEL03-3498-1171(代表)
営業時間平日8:00―23:00/土日祝日9:00─23:00
定休日なし
入館料無料

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お散歩案内人プロフィール
街歩きを愛する夫婦

東京下町生まれの夫と、東京在住20年を超える妻。デート代節約のため散歩デートを繰り返すうちに、いつの間に街歩きマニアに。東京23区の散歩コース紹介サイト「明日どこいく?」運営。実際に歩いて作成した散歩コースは100以上。特に好きなジャンルは、御朱印・商店街・建築・庭園・食べ歩き。東京シティガイド検定ゴールドバッジ保有。

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