なおごんず夫婦が、2022年に足を運び、さんぽコースへ組み込んだ神社の中で「行ってよかった」と感じた所を、ランキング形式で紹介します。有名所からマニアック?な所まで全10社、貴方の好きな神社は出てくるでしょうか?乞うご期待。
第1位:赤坂氷川神社
都心とは思えない落ち着き度 | ★★★★★ |
参道・石段の雰囲気 | ★★★★★ |
建造物の古さ | ★★★★☆ |
神社の風景と言えば何を思い出すだろうか。鳥居、うっそうと茂った鎮守の森、趣のある参道、石段、御神木、門、本殿、全て高いレベルで揃っているのが、この赤坂氷川神社。23区内最高峰の神社空間と言っても過言ではない。
神社の設立は951(天暦5)年。赤坂一帯の鎮守。「厄除」「縁結び」の御利益が有名。日枝神社と並び「東京十社」の一つでもある。現在の本殿は1730(享保15)年建立で、東京都の有形文化財。他にも江戸時代の狛犬など当時のものが多く残されており、歴史を感じることができる。
私は断トツこの神社。第一の鳥居から拝殿までのアプローチが素晴らしいです。
↓登場するコースはコチラ↓
第2位:小網神社
パワースポット度 | ★★★★★ |
人混み度 | ★★★★★ |
1466年創建。当時、この地域で疫病が流行る中、海上で網にかかった稲穂を持った網師を祀るよう夢でお告げを聞き、この漁師を小網稲荷大明神とし祀った。すると、たちまち疫病が治まったとされている。「小網」という地名は、この神社の名前にちなむもの。
この神社については、とにかく「強運」の逸話が多い。関東大震災の折、社殿は壊れたがご神体は無事だったとか、第二次世界大戦でもこの神社は空襲に遭わなかったとか、氏子の出征兵士は全員生還したなど。現代でも、この「強運厄除け」のご利益にあずかろうと沢山の参拝者が訪れる。
何となく行く場所ではなく、本気で運を付けたい人が行く場所です。こんなパワースポットが都内にあったんですね。
↓登場するコースはコチラ↓
第3位:愛宕神社
出世の石段の傾斜 | ★★★★★ |
参拝者の本気お祈り度 | ★★★★★ |
境内の猫さま | ★★★★☆ |
愛宕神社がある愛宕山は標高25.7メートルで、自然地形でなおかつ「山」と言われるものとしては23区内で一番の高さ。有名なのが「出世の石段」と呼ばれる急な石段。由来は、三代将軍家光公に愛宕山の上の梅を馬で取ってくるように命じられた曲垣平九郎が、馬にて石段をのぼり降りし、家光公に献上。無理難題を乗り越えた平九郎は「日本一の馬術の名人」と讃えられ、その名は一日にして全国にとどろいた、との伝承によるもの。以来、仕事運上昇のパワースポットとして、ビジネスをする方の参拝が絶えない神社となる。
傾斜角度40度・86段の階段は、一段一段の石が大き目で、運動不足の方は途中で止まってしまいそうなほど。心折れず、頑張って頂上まで登ってほしい。登りきり、下を振り向くのはそれはそれで大変勇気がいるほどの高さ。本殿に参拝し、守り神の猫ちゃんと是非戯れて。
2022年のプライベート初詣はここでした。元旦だったので4時間待ち。凍えた~。
↓登場するコースはコチラ↓
第4位:王子稲荷神社
境内社の充実度 | ★★★★★ |
ミステリアス度 | ★★★★★ |
狐さんの数 | ★★★★★ |
創建は、不詳なるも、平安時代以前からとされている古社。関東稲荷総社であり、江戸時代から広く信仰を集めた。大晦日、稲荷の使いである狐が、近くの榎の下で身なりを整え、この神社に初詣をするという言い伝えがある。境内には、その言い伝えどおり、拝殿の裏手から「狐穴跡」に向かう参道がある。これがまた、不思議な雰囲気の空間となっている。神社を訪れた際は、狐穴跡にも是非訪れてほしい。
狐穴跡に登る、細くて暗い道の雰囲気がかなりミステリアス。怖いもの見たさで見てみるのもありかも。
↓登場するコースはコチラ↓
第5位:住吉神社
境内の静かさ | ★★★★★ |
レトロ神輿倉庫 | ★★★★★ |
佃島の街並み | ★★★★★ |
1590(天正18)年、大阪佃村の神主、平岡権大夫好次が佃村の住吉社の分神霊と共に江戸へ移住。その後、神功皇后、徳川家康公が祭神に加わり、住吉神社の歴史は始まった。祭りの様子は江戸後半には人気浮世絵絵師、歌川広重によって名所江戸百景として描かれている。
現代では佃島だけでなく、月島、勝どき、豊海、晴海と東京湾を埋め立てた地域を氏子としており、海に関する守護神として信仰されている。赤い第一の鳥居、石造りの第二の鳥居をくぐると住吉作りの本殿が出迎える。一直線の参道~境内が美しく、心が洗われる神社。
川沿いの第一鳥居から拝殿までの一直線の眺めが特徴的です。訪れた際には佃島の街並みも是非見てみてください。
↓登場するコースはコチラ↓
第6位:気象神社
絵馬の特殊度 | ★★★★★ |
晴れ祈願本気度 | ★★★★☆ |
聖地巡礼度 | ★★★★★ |
高円寺氷川神社境内には、もう一つ神社がある。それが、日本で唯一の気象神社。もともとは、1944(昭和19)年、大日本帝国陸軍の陸軍気象部の構内に造営された。気象は、軍にとっては戦略を決定する大事な要素であり、気象観測員の心の拠り所となっていた様子。最終的には「神頼み」だったということ。終戦後、高円寺氷川神社が受け入れし、今に至っている。
気象予報士の合格祈願に訪れる人が多い神社だったが、2020年公開された「天気の子」で気象神社が登場し「聖地巡礼」として訪問する人がさらに増えたという。映画では、神社で晴れ女の都市伝説を調べる場面や、下駄の形をした絵馬など、印象的なシーンで登場。実際の境内には、下駄に加えて色とりどりの「照々みくじ」で願掛けをする方が多く、その一帯が色鮮やかで素敵。脱雨男・脱雨女、結婚式・旅行・ゴルフ・野外フェスの晴れ祈願の他、ドーム型でない「横浜スタジアム」をホームグラウンドとする横浜DeNAベイスターズまでも、晴れを祈願しにくるそう。納得。
日本陸軍も、ベイスターズも、映画の中でも晴れ祈願の拠り所となった場所。皆さんも、ここぞという「ハレ」の舞台の晴れ祈願をしに来てみては?
↓登場するコースはコチラ↓
第7位:根津神社
社殿の装飾度 | ★★★★★ |
文化財度 | ★★★★★ |
谷根千の街並み | ★★★★☆ |
歴史は非常に古く、ヤマトタケルノミコトが1900年近く前に創祀したとされる。現在の社殿は、1706年、当時の甲府藩主徳川家宣(のち江戸幕府6代将軍)の屋敷地に建設。本殿・幣殿・拝殿・唐門と西門・透塀・楼門がまるごと、権現造の傑作として、1956年に国の重要文化財に指定。
境内は、朱塗りの社殿とイチョウ・モミジの彩りが大変鮮やか。多くの外国の方の参拝客も多くみられ、平日日中にもかかわらず賑わっていた。境内にある乙女稲荷神社の赤い鳥居も含めて、フォトスポットが溢れており驚かされる。是非訪れてみてほしい。
金だけでなく朱、青、緑で装飾された拝殿は圧巻です。訪問日に海外からの方が最も多かったのが根津神社でした。
↓登場するコースはコチラ↓
第8位:神田明神
朱色度 | ★★★★★ |
守護範囲の広さ | ★★★★★ |
商売人からの愛され度 | ★★★★★ |
社務所のお洒落さ | ★★★★☆ |
正しくは「神田神社」。歴史は730年から始まり、1616(元和2)年に現在の地に移転。江戸総鎮守として信仰されている。神田明神と聞くと、商売繁盛の御利益を思い浮かべる、という人が多いのではないだろうか。ということで祭神を確認。
- 大己貴命(大黒様)=縁結び
- 少彦名命(えびす様)=商売繁盛
- 平将門命(あの平将門)=除災厄除
えびす様はいるものの、商売繁盛に特化している訳ではなさそう。もっと調べてみると、氏子町に神田、日本橋、大手町が含まれており、大昔~現代まで商業の中心地。商売人が多く信仰・参拝したことから、商売の神様、というイメージが付いたらしい。仕事始めの時期には、企業戦士達が長蛇の列を成すのが風物詩。
商売の神様は商売が上手。授与品だけでなく関連書籍、コラボしたサイダー、カフェまで揃っていて、門前街が境内にあるような楽しさでした。
↓登場するコースはコチラ↓
第9位:湯島天神
参拝者の真剣度 | ★★★★★ |
奉納絵馬のブ厚さ | ★★★★★ |
神社の公式HPによると、458(雄略天皇2)年、天之手力雄命を祭神として創建、正平10(1355)年に菅原道真公を勧請して合祀したとのこと。天神様=学問の神様ということで、季節を問わず多くの人で賑わっている。
建築好きとしての最大の見どころは寛文7(1667)年に寄進された鳥居。都内に現存する鋳造の鳥居としては最古のもの。社殿は1995年に総檜造りで造営されたもの。2022年現在、約30年経っており良い風格が出てきている。また境内には梅の木が約300本植えられており、2月~3月にかけて行われる「湯島天神梅まつり」には多くの人が訪れる。
神様。少しでも頭が良くなりますように。ついでに痩せますように。
そんな暇あったら本読んでジョギングしなさい。
↓登場するコースはコチラ↓
第10位:鷲神社
酉の市 | ★★★★★ |
人出 | ★★★★★★★★ |
熊手の御利益 | ★★★★★ |
創建は不詳だが、少なくとも江戸時代中期から「酉の市」が有名であった。通称「おとりさま」と呼ばれる神社。鷲が商売繁盛に神徳の高い神様となったのも、熊手を開運・商売繁昌のお守りとしたのも、もとをたどると日本武尊に由来するものであり、そういう意味では、酉の市は大変古くからのお祭りということになる。
酉の市の初酉(一の酉)に訪問。毎年11月に開催されていた酉の市は、コロナ禍もあり2020・2021年は開催されず。今年、入場制限なしで開催されたこともあってか、大変な賑わい。周りでは、熊手御守の商いが成立し、売り子と客の手締めの掛け声と三本締めが境内に響き渡る。「家内安全、商売繁盛! いょーおっ!」コロナ禍以前の活気が、少しずつ戻ってきているようすが伺える。
訪問の日が酉の市だったので、物凄い人、人、人、人、人。来年も熊手を買いに行きます。
↓登場するコースはコチラ↓
コメント